――今回のライブは沢田さんにとって一大イベント。終演時にはどこかホッとしたような表情に見えました。

瞳:それは僕も感じましたね。終演後、舞台裏であらためてケーキを用意して、みんなでバースデーソングを歌ってお祝いしたんです。特にお礼の挨拶するような感じではなかったけど、素直に喜んでくれて、ほがらかな表情だったのが印象に残っています。

――打ち上げはされたのでしょうか?

瞳:はい、打ち上げはみんなで焼肉でした。僕もこの年齢にしたら食べるほうなんだけど、沢田はもっと食べてました(笑)。ただ、以前より飲む量は減ったのかな?お互い体に気を付けて、できるだけ長く音楽を楽しんでいきたいですね。

――今後、またザ・タイガースのメンバーで演奏することはあると思いますか?

瞳:僕はやっぱり加橋も含めたオリジナルメンバー全員でもう一度集まりたいです。今回の話が始まった頃、岸部はこれが最後の機会と思ってるような節があったんです。でもリハーサルを重ねて演奏の勘が戻ってくると、もっと音楽をやりたがっているんじゃないかと感じました。気負って再結成するというのではなく、昔からの音楽仲間が自然に集まれるような機会を作りたい。2011年に僕がみんなの呼びかけで芸能界に復帰した時のように……今度は僕にできることがないだろうかと模索しています。

◇   ◇

70代後半を迎え、なお強烈な個性を放つザ・タイガースの面々。沢田もこの仲間たちに揉まれたからこそ、音楽史に残る独特の感性と成功を手にしたのだろう。今後の各人の動向に注目したい。(中将タカノリ)

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