天皇、皇后両陛下は6月17日から即位後初となる公式の国際親善として、インドネシアを訪問され、全日程を終えて23日に帰国された。雅子さまにとっては、国際親善訪問は2002年にオーストラリア、ニュージーランド以来の約21年ぶり。何より笑顔の雅子さまが印象的だったが、マナーの専門家は滞在中の「所作」と「振る舞い」を称賛する。
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雅子さまにとって21年ぶりの国際親善としての海外訪問で、笑顔が輝いていた。例えば、インドネシア・ジョコ大統領夫人の案内で、宮殿内でインドネシアの様々な伝統文化の実演を見て回られたとき。雅子さまはインドネシアの伝統的な衣装「バティック」の生地を羽織られ、少しはにかみながら弾ける笑顔を見せられた。
大手企業のマナーコンサルティングやNHK大河ドラマ、映画などのマナー指導を務めるマナーコンサルタントの西出ひろ子さんは、インドネシア滞在中の雅子さまの笑顔は「格別のものだった」と振り返る。
「報道を通して拝見する雅子さまは、とても、にこやかでいらっしゃいました。また伸び伸びとされていました。雅子さまの笑顔には私たちに安心感を与えてくださり、何より喜ばしく思います」(西出さん)
西出さんは、今回の雅子さまの表情は身についているものがあるからこその「余裕」があるのではないかと推察する。
「雅子さまは、幼少のころお父様のお仕事で海外で暮らしていたことや、外交官として海外でお仕事をなさっていたご経験もおありになるため、海外にご訪問されると、いい意味で伸び伸びとなさっていらっしゃいますよね。自分らしさを出せるというか、雅子さまらしさというのを改めて感じました。インドネシアの公用語はインドネシア語ですが、雅子さまは英語がご堪能なので、安心して見ていられます。お立場はもとより、海外での振る舞い方やコミュニケーションをきちんと、かつ、自然にとることができていらっしゃいますね。海外に慣れていたり、語学に心配ないということなどの余裕があると、自然に振る舞うことができ、いい表情にもつながります。その余裕が、内面からあふれ出ていたと感じました」(西出さん)