再び「台風+前線」の危険な組み合わせにより、警報級の大雨のおそれ。11日(日)は、西日本~東日本の太平洋側を中心に、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、24時間雨量は多い所200ミリ超えの予想です。先週、記録的な大雨となった所で、再び大雨となるおそれがあるため土砂災害や川の増水・氾濫に警戒が必要です。
台風3号 次第に進路を東よりに
6月10日15時現在、強い台風3号は、フィリピンの東の海上を1時間に15キロの速さで北北東へ進んでいます。
台風3号は、あす11日(日)には南大東島の東の海上を進む見込みです。12日(月)~13日(火)にかけて本州の南の海上を北東へ進み、14日(水)には日本のはるか東で温帯低気圧に変わる見込みです。
台風の影響により、沖縄地方の沿岸の海域では、うねりを伴い波が高くなっています。大東島地方では、11日(日)昼前~12日(月)にかけて東よりの風が強く吹き、沿岸の海域では11日(日)未明~12日(月)にかけてしける見込みです。強風や高波に十分注意してください。
台風3号 直撃なくても前線の活動を強める
台風3号は、12日(月)~13日(火)にかけて本州の南の海上を北東へ進む見込みです。本州の陸地からは離れて通りますが、本州の南岸に停滞する前線に向かって熱帯由来の湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発に。再び、警報級の大雨のおそれがあるため警戒が必要です。
11日(日) 強雨エリア次第に東へ
きょう10日(土)日中は、鹿児島県の種子島・屋久島で警報級の大雨となりましたが、今夜は活発な雨雲が北上する見込みです。11日(日)昼頃にかけては九州南部~四国にかけて、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る見込みです。活発な雨雲は、11日(日)日中は近畿や東海など東へ移り、関東も本降りとなりそうです。大気の状態が不安定なため、落雷や竜巻などの突風にも警戒が必要です。
24時間雨量 200ミリ超えも
11日夕方までに予想される24時間雨量は、九州南部から四国の太平洋側など多い所で200ミリ~250ミリの予想です。
6月2日(金)~3日(土)は、四国~東海にかけて線状降水帯が相次ぎ発生。観測史上1位や6月1位の記録的な大雨となりましたが、被災地で再び、大雨のおそれがあります。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所では、少しの雨でも土砂災害や河川の増水・氾濫に警戒が必要です。