きょう25日、日本気象協会は「梅雨入り予想」を発表しました。前回の予想よりも早まり、5月末には九州から関東甲信で、続々と梅雨入りへ。平年よりも早く雨のシーズンを迎え、梅雨入り早々に大雨となる恐れも。北陸や東北の梅雨入りは、平年並みとなるでしょう。
来週にも続々梅雨入りへ 平年並みか平年より早い
きょう25日、日本気象協会は「梅雨入り予想」を発表しました。
5月末から6月はじめにかけて、日本付近には前線が停滞しやすく、前線によって雨が長引く恐れがあります。
前回の予想よりも早まり、このタイミングで九州から関東甲信にかけて続々と梅雨入りする見通しです。
5月30日頃に、九州南部と北部、中国地方、四国、近畿、東海、関東甲信が一斉に梅雨入りする予想です。
九州南部は平年並みですが、九州北部から関東甲信にかけては平年より5日~8日早く、雨のシーズンの到来となるでしょう。
週末にかけては広い範囲で晴れるため、晴天を有効に、大雨の備えや湿気対策を検討されると良さそうです。
北陸も、来週は雨が続きますが、前線が太平洋側にいったん南下することが予想されるため、6月11日頃に梅雨入りと予想しています。
東北南部は12日頃、東北北部は15日頃に梅雨入りとなり、北陸や東北の梅雨入りは平年並みとなるでしょう。
いよいよ雨のシーズンを迎える所が多くなりそうです。大雨の備えは、早めに行ってください。
来週は大雨に注意を
梅雨入りと同時に、早々と大雨となる恐れがあります。
来週にかけての週間天気図を見ると、本州付近には前線が停滞しやすくなる見込みです。
また、きょう25日は、マリアナ諸島の台風2号が「猛烈な」勢力となりました。その台風が北上するにつれて、暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になるタイミングがあるでしょう。※天気図内では、台風も「低」として表現しています。
まだ台風の進路が定まっておらず、台風の進路次第で、来週の予報が大きく変わります。
最新の情報をこまめにご確認ください。雨の予想される日には、雨の降り方や強まる時間帯などに気を付けて、安全な行動をとってください。
大雨の備え
大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。
①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。