【ビルボード 2023年上半期TikTok Songs Chart】HoneyWorks「可愛くてごめん (feat. かぴ)」が首位獲得
【ビルボード 2023年上半期TikTok Songs Chart】HoneyWorks「可愛くてごめん (feat. かぴ)」が首位獲得
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 2023年の上半期Billboard JAPAN“TikTok Songs Chart”で、HoneyWorksの「可愛くてごめん (feat. かぴ)」が1位に輝いた。

 本楽曲は、サビ頭の<Chu!>という歌詞に合わせて投げキッスをするダンス動画から人気に火が付き、すっぴんからのメイク動画、投稿者自身の推し活を紹介する動画など楽曲に合わせた使用方法から、静止画をイラストにしてくれるエフェクト「マンガエフェクト」のBGMとしても使用されるなど、様々なシチュエーションで使用されてきた。2022年10月12日公開の“TikTok Weekly Top 20”で8位に初登場してから勢いを伸ばし、12月7日時点では6週連続首位を記録。2023年5月24日時点で33週連続でのチャートインを果たし、現在もその記録を伸ばし続けている。

 また、TVアニメ『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』に登場する、中村千鶴のキャラクター・ソングとして、声優の早見沙織が歌う「可愛くてごめん feat. ちゅーたん(早見沙織)」も人気が上昇している。この日本でのバイラルヒットをきっかけに、K-POPアーティスト達もこのダンス動画を投稿、世界的に認知されることとなった。

 2位は、オランダのポップ・ミュージック・グループChipzによる「1001 Arabian Nights」。2005年にリリースされた楽曲で、サビの歌詞<1・0・0・1>を指で表現したダンスが突如バズり、リバイバルヒットとなった。また、3位にはメイ・スティーブンス「イフ・ウィー・エヴァー・ブローク・アップ」がチャートイン。<ブローク・アップ>の歌詞に合わせ両手で作ったハートをパカッと開いたり、泣いてる顔文字のように指をTにして悲しさを表現するダンスがバズっている。6位にはジョージ・エズラ「グリーン・グリーン・グラス」がチャートインしており、洋楽の10位圏内チャートインが目立つ。どれも国外でバズったダンス動画が国内にも広がった形だが、BGMとしての相性も良いことから、2023年上半期のTikTok定番曲となりロングヒットを果たした。

 4位の有華「Baby you」は、andropの内澤崇仁が楽曲提供した有華のメジャーデビュー曲。ローカルカンピオーネのRYOMAが振り付けたダンスがバズり、有華本人もオフィシャル・アカウントでこのダンスを披露し、話題に。また、動画編集アプリ「CapCut」でもこの曲が多く使用され、曲に合わせた写真のスライドショーなどを使って、友人や恋人との仲の良さをアピールする遊び方も流行した。

 9位のLANA「TURN IT UP (feat. Candee & ZOT on the WAVE)」、14位の10-FEET「第ゼロ感」、15位のKANA-BOON「サクラノウタ」、17位のBE:FIRST「Boom Boom Back」は、TikTokとSpotifyの共同応援プログラム『Buzz Tracker』のマンスリー・アーティストに選出された楽曲だ。上半期の総合チャート“JAPAN Hot 100”でも5位にチャートインした「第ゼロ感」は、映画『THE FIRST SLAM DUNK』の主題歌としての影響も大きく、TikTokでも話題に。ファンアートやバスケのプレイ動画など国内外問わず使用された。

 「サクラノウタ」は、「さくらのうた」「桜の詩」に続く、2023年の“桜ソング”としてリリースされた楽曲で、4月12日公開の“TikTok Weekly Top 20”では初登場首位という結果を残した。4月度のマンスリー・アーティストだったこともあり、桜や入学・進学など春にまつわる動画のBGMとして使用されることが多かった。アーティスト自身が「CapCut」でテンプレートを作成したことも、楽曲が拡散するきっかけとなったようだ。

 また、TikTokでのバイラルをきっかけに総合チャートにチャートインした楽曲も誕生した。10位のano「ちゅ、多様性。」は、TVアニメ『チェンソーマン』第7話のエンディング・テーマに起用された楽曲だ。元・相対性理論の真部脩一が作詞、作曲は真部とあのの共作で、編曲はTAKU INOUEが手がけた。TikTokでは「♯ゲロチューダンス」のタグをつけたダンスチャレンジが人気を集め、2022年12月7日公開“TikTok Weekly Top 20”で初登場3位を獲得した。

 そして、新しい学校のリーダーズが2020年5月1日にデジタル・リリースした「オトナブルー」がリバイバルヒットし、13位に。作曲はyonkey(Klang Ruler)が手がけており、TikTokではサビの「♯首振りダンス」が注目された。3月16日には急遽ミュージック・ビデオも公開され、さらに話題を呼んだ。

Text by Yuma Totsuka

【2023年上半期Billboard JAPAN “TikTok Songs Chart”】トップ20
1位「可愛くてごめん (feat. かぴ)」HoneyWorks
2位「1001 Arabian Nights」Chipz
3位「イフ・ウィー・エヴァー・ブローク・アップ」メイ・スティーブンス
4位「Baby you」有華
5位「アイドル」YOASOBI
6位「グリーン・グリーン・グラス」ジョージ・エズラ
7位「セブンティーン」YOASOBI
8位「酔いどれ知らず」Kanaria
9位「TURN IT UP (feat. Candee & ZOT on the WAVE)」LANA
10位「ちゅ、多様性。」ano
11位「Athletic Meet "Heaven and Hell"」Shinonome
12位「たぶん」YOASOBI
13位「オトナブルー」新しい学校のリーダーズ
14位「第ゼロ感」10-FEET
15位「サクラノウタ」KANA-BOON
16位「さくらんぼ」大塚愛
17位「Boom Boom Back」BE:FIRST
18位「Melody」8LOOM
19位「OMG」NewJeans
20位「君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!」SHISHAMO

集計期間:2022年11月28日(月)~2023年5月28日(日)

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