当サイトでも1月14日より「花粉情報」がスタートし、花粉症のみなさんには、そろそろ気になる今年の花粉飛散予報。それによると、今年の花粉は例年並~少なめとのことですが、昨年少なかった東京都ではなんと2倍! ツラ~い春の到来が予想されます。
目も鼻もぐじゅぐじゅ、頭ぼんやり~の季節を、すっきり快適に過ごせる場所が、もしも国内にあったなら……憂鬱な季節を迎えるみなさんにとって、まさにパラダイスを思わせる「避粉地」についてご紹介しましょう。
■スギやヒノキの林がない地域のことを「避粉地」と呼びます
よく知られているように、日本に多い花粉症の原因とされているのは、主に2月頃から5月末頃に花粉を飛散させるスギやヒノキ科の針葉樹。かつて全国に植林された人工林が、現代の私たちをこんなにも悩ませているのです。
さらに今や多くのスギ林は、近年樹齢25~30年を迎え、雄花をたくさんつけるようになっています。その雄花が春に開花し花粉を飛ばす量は、例えば首都圏では10年前に比べ約2倍以上に増えているとか。それに伴い、今や花粉症の症状を訴える人はますます増加傾向をたどっているのです。
そう、「避粉地」とは、花粉アレルギーの原因物質・花粉を避けることができる場所のこと。暑さを避けて高原の避暑地へ行くように、「避粉地」へのツアーや滞在が、密かなブームとなっています。
では、国内のどこに「避粉地」となりうる場所があるのでしょうか。林野庁の森林分布図を見ていくと、森林面積に対しスギやヒノキの占める割合が東京では40%、愛知55%、奈良59%、福岡60%…。ほぼゼロに近い北海道と沖縄で春のピーク時を過ごす人も増えていると聞きます。
■長崎の離島《的山(あづち)大島》なら、全島面積に対しスギ林はたったの1%!
スギ・ヒノキが林ほとんど見られない「避粉地」が、長崎県の西北端にもあります。
そこは、長崎県平戸市大島村《的山(あづち)大島》。平戸島からフェリーで約40分でたどり着く、古くから海上交通の起点として開けた離島です。
島内のスギ林面積は、全島面積のわずか約1%! 平戸の北に位置する離島であること。スギ花粉時期の花粉飛来期は海からの北風が吹くことから影響を避けられること。
また、平成21年度に長崎大学医学部耳鼻咽喉科の専門医による調査により、島内住民の花粉症有病率はわずか2.65%と判断されたこと。さらに、スギ林が少ない島の環境を保全し活かしていることから、「避粉地」として注目を集めているのです。
■花粉を避けて島旅へ!今ならセラピーツアーモニター募集中
さて、くしゃみが出るたび、「そろそろ花粉きたかな」と心配になってきてはいませんか? もう症状が出ている人もいるのではないでしょうか。
今年の花粉予報によると、スギ花粉飛散のピークを迎えるのは、福岡では2月下旬~3月上旬。四国・中国~関東までは3月上旬~中旬。金沢・仙台は3月中旬~下旬だとか。もうすでに、花粉の症状がマックスになる時までのカウントダウンは始まっているのです。
例年憂鬱なこの時期に、四方を美しい海に囲まれた「避粉地」《的山大島》へ足を伸ばすの島旅もいいもの。風情ただよう歴史ある町並、のどかな棚田の風景、おいしい魚介、そしてお肌すべすべになる温泉まで、この島には揃っています。
この春は、うっとうしいマスクやゴーグルからすっきり解放され、島の自然の中で、爽快な海風を思いっきり深呼吸してみませんか?
また、うれしいことに《的山大島》では、3月5日(木)~3月8日(日)に3泊4日「島の体験型観光&スギ花粉症避粉地セラピーツアー」が開催されるというニュースも。
これは、花粉でお悩みの方を毎年島に招いて、花粉症が自然に改善するかどうかを体験してもらうモニターツアー。平成19年度から実施され、旅を楽しみながら、症状の改善について同行する医師に相談もできます。
わずか3~4日間の滞在ながらも、参加者には一定の改善が認められているとのこと。辛くてたまらない方は、ぜひ応募してみる価値がありそうです。締め切りは2月5日。希望者は早めに問い合わせをしてみましょう。
●問い合わせ&モニター応募先:特定非営利活動法人 文化財匠塾平戸支部
TEL:0950-55-2487 i-yonemura@mx51.tiki.ne.jp