眞栄田郷敦(写真:REX/アフロ)
眞栄田郷敦(写真:REX/アフロ)

 NHK大河ドラマどうする家康」で、武田信玄(阿部寛)の後継ぎとなる勝頼役を迫力たっぷりに好演し、話題となっている眞栄田郷敦(23)。現在公開中の映画「東京リベンジャーズ2」でも、主人公たちの心のよりどころとなる人気キャラクターを演じるなど、物語に厚みを与える重要な役をしっかりと演じ、評価もうなぎ登りだ。

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 世界的アクションスター・千葉真一を父に持ち、兄・新田真剣佑の背を追うように19歳で芸能界デビューした眞栄田。TBS日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」でドラマ初出演を飾って以来、恋愛ドラマや人気漫画の実写化作品などで幅広い役柄を演じ分け、経験を重ねてきた。

「昨年は、長澤まさみさん主演の社会派ドラマ『エルピス』の若手ディレクター役で高い評価を受けました。まだキャリア数年ですが、しっかりと自分の爪痕を残しています。『東京リベンジャーズ』シリーズの主要キャラクターで、ファンからの人気も高い三ツ谷役が決まったのは、眞栄田さんのデビュー直後のこと。1作目の撮影中は、主演の北村匠海さんをはじめ吉沢亮さんや山田裕貴さんなど、人気・キャリアともに段違いの年上の俳優陣に囲まれ、萎縮する部分もあったそうです。しかし、現在上映中の続編の撮影では素直に自分が出せるようになり、共演者が口々に『郷敦が急におしゃべりになった』と驚くほどの変化を見せたそうです。この数年での経験と自信の積み重ねがうかがえます」(週刊誌の芸能担当記者)

 そんな眞栄田の魅力は、どこまでも役に真摯に向き合う姿勢だろう。

「眞栄田さんは誰に対しても礼儀正しくて腰が低く、まったくチャラいところがないので、業界内の好感度はとても高い。デビュー以降、順調に出演作を増やしており、スキャンダルもありません。今年1月に結婚を発表しましたが、家庭を得て落ち着き、仕事に専念できる環境を整えたかったのでしょう。トラブルのもとになりやすいSNSについても慎重で、2018年に開設したインスタグラムも、俳優業に専念するため一昨年3月に閉鎖するほどの徹底ぶりです」(芸能事務所関係者)

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雛里美和

雛里美和

ライター。新宿・十二社生まれの氷河期世代。語学系出版社から邦ロックシーンを牽引するライブエージェント(イベンター)を経て、独立。教育からエンタメまで幅広い分野で活動する。

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高校は吹奏楽部強豪校に進学