知多半島の中核都市、半田市の閑静な住宅街で、白い箱のような陸屋根の外観デザインが目を引くYさま邸。鉄骨ラーメン構造のユニット工法で建てられた高耐久・高耐火・高耐震のハイブリッド住宅で、硅石と石灰石を原料にした厚みのある手彫り柄による外壁が深い味わいを生んでいます。
屋内に入ると、そこには若いご夫妻にお似合いのスタイリッシュな空間が広がっていました。「キッチンもインテリアの一部にして、木目を使わずにクールな雰囲気にしたい」というご夫妻のご要望で、約26畳大のLDKは、ストーン調のエコカラットやガラス、メタル素材を活かし、白・黒・グレーのモノトーンでトータルコーディネート。浮遊感のある洗練されたデザインが印象的なステンレストップのアイランドキッチンを主役に、リビングとダイニングがL字につながり、白い大理石調の床が美しい光沢を放っています。柱や間仕切り壁のないこんな大空間をつくることができるのも、強靭な鉄骨ラーメン構造の魅力です。
庭に面した南側のダイニングスペースは吹き抜けにして開放感を。上下に設けられたハイブリッド住宅ならではのワイドな開口から陽光がふんだんに差し込み、住空間を明るく包んでいます。南側のサッシはすべて高性能複層ガラス(Low‐Eペアガラス)が採用されているので、優れた断熱性能と相まって、真夏でも暑くなりすぎることはありません。また、窓の大きさや配置を工夫して風の流れをつくる設計がされており、エアコンだけに頼らず涼しく快適に過ごせます。
「太陽光発電を設置したので、夏は電気代を払っても売電収入でお釣りが来ました」とYさま。また、寒い冬も吹き抜けのある大空間にもかかわらず、エアコン一台で十分暖かく過ごせるそうです。
インテリアデザインを大事にして生活されているYさまご夫妻。小さなお子さまがいらっしゃるとは思えないすっきりと片付いたお住まいですが、その秘訣は収納の工夫にありました。玄関ホールには天井までのシューズクロゼットに加えて、取っ手のないシンプルなデザインの壁面収納も設けて収納力をたっぷりと確保。キッチンの近くにはかさばるモノも気軽におけるパントリーを備えています。
「しまいたい場所に使い勝手の良い収納があり、生活動線も便利なので、家事や片付けが少しも苦になりません」と奥さま。ご主人も「細部のデザインまでこだわってイメージ通りにできたから、どこを眺めても大満足です」と笑顔で語ってくれました。