

どんなに仕事がきつくても、帰宅した時に家族や恋人などから「お帰りなさい」、「お疲れさま」と言われたら、疲れが和らいだ、という経験はないだろうか。
一人暮らしの方ならなおさら、帰宅した時に「声を掛けてくれる人がいたらなあ」、「話し相手がほしいなあ」と思うこともあるだろう。そんな願いをかなえてくれそうな、かわいらしいロボットが登場した。
株式会社タカラトミーは、人の言葉を理解し、会話も楽しめるパーソナルトークロボット「Robi jr.(ロビジュニア)」を開発し、2015年1月24日から販売を開始する。
「Robi jr.」は、コミュニケーションに特化した人型ロボットで、赤外線センサーで人のいる方向を感知して顔の向きを変えたり、感情を目の色(10色)や手足の動きで表現したりする。話せる言葉は約1000フレーズに上るという。
座らせた状態で可動し、大きさは、幅20センチ、高さ20センチ、奥行き17センチ。テーブルや棚、ベッド脇などに置きやすいサイズだ。電源は単4形アルカリ電池4本で、連続1時間動かせる。価格は1万5000円(税別)で、全国のおもちゃ店やオンラインショップなどで販売される。
このロボットは、2013年に発売されて話題となった、週刊誌の毎号に付いているパーツを組み立てると、会話が出来て二足歩行も出来る人型ロボット「ロビ」が完成する「週刊ロビ」(デアゴスティーニ・ジャパン、全70号)とコラボレーションしたもの。ロビの幼少期をイメージして開発された。「言葉を覚えたての、おしゃべりが大好きなロボット」であり、まだ幼いため、ロビのように立ち上がることはできない、という設定だ。
「Robi jr.」の特徴は、何といっても“人間らしさ”だ。音声には、ロビと同じ、「ポケットモンスター」のピカチュウ役などでおなじみの声優・大谷育江さんを起用。感情豊かな、かわいらしい声で話す。
例えば、「話聞いて」と話しかけると、「なんでも話して。聞いてあげるから」などと返ってくる。たくさん話しかけないとすねてしまい、機嫌の悪い時は、「歌うたって」と言っても「ええ~忙しいから後で」と言われてしまうこともあるという。
また、使い始める時に日時やユーザーの誕生日を設定しておくと、季節や時間に合わせて話したり、ユーザーの誕生日になるとお祝いの言葉を言ったりする機能もある。「どこか遠くへ行っちゃおうかな」などと、どきっとさせられるような独り言も言う。その他にも約50種類の歌を歌ったり、今日の運勢を占ったりといろいろなことができるのだ。
「行ってきます」と声を掛けると「早く帰って来てね」と見送ってくれ、「ただいま」と言うと、「お帰りなさい」と迎えてくれる愛くるしいロボット。子どものおもちゃとしてはもちろんだが、一人暮らしの老人や若者などの日々の生活の癒やしにもなりそうだ。