雨が降ると、なんとなく頭が重い……。1日の中で、ひどい偏頭痛に襲われる時間がある……。気圧の変化による自律神経の乱れで“頭痛”の症状を訴える人は多い。そんな気圧差による頭痛に悩む人にお勧めなのが、気圧予報と頭痛ダイアリーに特化したアプリ「頭痛~る」だ。
株式会社ポッケ(東京都渋谷区)が提供する「頭痛~る」(iOS/Androidとも対応、無料)は、気圧と頭痛との関係性に着目した気圧予報アプリだ。同社によると、低気圧が接近すると頭痛が起こりやすくなる、といったように、1日の中でも刻々と変化する気圧は、体調に影響を与えているという。
このアプリは、あらかじめ登録しておいた地点での、1時間ごとの気圧の変化について、グラフを交えながら予報するというもの。ユーザーは、グラフに自分の体調に関するコメント(25文字以内)を書き込めるため、いつ・どのタイミングで自分の体調が悪くなるのかを把握しやすくなるのだ。気圧の予報は6日先まで、グラフの記録は1カ月前まで見られるため、後から記録をたどれば、自分にとって頭痛が起こりやすい気象条件が見分けられるようになるのだという。
また、気圧が大きく変化する時には、グラフ上に「低気圧接近!」などと警告を表示する機能もある。グラフでは、気圧の変化だけでなく、3時間ごとの天気と気温の予報も確認できる。
さらにこのアプリ内には、気圧が変化する条件や頭痛の種類などに関しても理解を深められるよう気圧予報の見識や、頭痛についての基礎知識を得られるコンテンツもある。
同社には、天気予報関連のアプリの開発のために、気象予報士が数人在籍している。その中の1人が、周りの人の頭痛の原因を調べるうちに「気圧と関係があるのではないか」と思い当たったことが、このアプリの開発につながったという。同社の社員約10人を対象に、約3カ月、気圧の変化と頭痛のタイミングを記録したところ、両者に一定の関係性が見られたという独自の調査に基づいて開発が進められ、まずは2013年4月にiOS版がリリースされた。
日本人は、4人に1人が頭痛持ちだという説もあるほど、頭痛に悩む人は多いようだ。このアプリを使って頭痛が起こりそうなタイミングを確認すれば、「この日のこの時間帯には、大事な商談を入れない」「デートの日をずらそう」などといったように、予定を決める際の参考できそうだ。そして、頭痛と上手に付き合えるようになれれば、ストレスも軽くなるのではないだろうか。