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 米アップルは9月9日、従来品より画面が大きい新型アイフォーン(iPhone)を発表した。日米などで19日から発売する。また、かねてから「iWatch」として噂されていた腕時計型端末「アップルウォッチ(Apple Watch)」もあわせて発表した。こちらは2015年の初めに発売予定。

 iPhoneの新端末は「iPhone6」(4.7インチ)と「iPhone6 Plus」(5.5インチ)の2種類で、従来品の「5s」(4インチ)に比べて、画面のサイズが大きくなり、解像度も向上した。それでいながらiPhone6の厚さは、従来品より0.7ミリ以上も薄くなっている。価格は2年契約の場合、「6」が199ドル(日本円にして約2万1千円)から、「6プラス」が299ドル(同約3万2千円)から。日本でも各携帯電話キャリアから料金プランの発表がすぐに行われるとみられる。

 画面サイズの変更以外にも新CPU採用による処理速度の向上、動画撮影機能の強化、バッテリー駆動時間の強化など、改良点は多岐にわたるが、NFC(近距離無線通信)機能が搭載されたのも大きなポイント。

 日本は現在、世界でもiPhoneユーザーのシェア率が高い国だが、他社の端末に決定的に差をつけられていた「おサイフケータイ」と同じ技術が搭載され、これを利用した「アップルペイ」という決済サービスも準備されている(まず10月に米国でサービス開始、日本でのサービスインは未定)。
 
 一方、腕時計型端末「Apple Watch」は、基本モデルとスポーツモデル(アルミニウム)、エディションモデル(18金)の3種類で展開するという。デバイスの性格上、画面が小さいので、iPhoneと同じように操作しようとすると指で画面が隠れるため、リューズを回転したり押したりすることによって画面を操作できる独自のインターフェイスも備えている。また最近アップルが力を入れ始めているヘルス系関連の機能として、心拍数や運動量なども計測できる。ただし利用に際してはiPhone5以上のモデルと併用が必要。価格は349ドル(約3万7千円)から。