アンテナを貼り付けるだけのカンタン設置(画像:公式サイトより)
アンテナを貼り付けるだけのカンタン設置(画像:公式サイトより)
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 秋の行楽シーズンに入ると家族そろって車で出かける人も多いことだろう。行き帰りで渋滞に巻き込まれた時に、子どもが退屈さにぐずり出したり、後部座席はおろか助手席からも寝息が聞こえてきて運転手が嘆息したりするのはよくあることだ。

 そこで、役立ちそうなのがこのグッズ。デジタル機器の開発・販売を行うピクセラが発売を開始したワイヤレステレビチューナー「PIX-BD100」だ。

 この製品は、アンテナで地上デジタル放送を受信し、受信した放送を、無線LAN(Wi-Fi)を使って飛ばすことで、iPhoneやiPadでテレビが見られるようにするものだ。

 製品は大まかに、チューナーが内蔵された各種ケーブルをつなげられる本体と、アンテナ部分とで構成されている。設置方法は簡単で、まず、アンテナを窓際などの受信しやすい場所に貼り付ける。次に、電源コードをシガーソケットに挿しこみ、本体を後席のヘッドレストに懸けて、背面に固定する。最後に、電源コードとアンテナから延びるコードを本体に挿しこみ、アンテナからのコードの余分な部分を本体に巻きつけるだけ。面倒なフィルムアンテナや電源配線もないため、誰にでも簡単に設置可能だ。

 この製品では、携帯電話などでおなじみの「ワンセグ放送」はもちろん、家庭用テレビと同じハイビジョン画質の「フルセグ放送」も見られる。また、建物の影や、山間部などのフルセグ電波を受信しにくい場所では、自動的にワンセグに切り替える機能も備えている。このほか、iPhoneやiPadが携帯電話回線に接続していれば、インターネットの閲覧と同時にテレビを見ることも可能だ。

 わざわざ車載用のモニターを買わなくても、手持ちのiPhoneやiPadを一時的に車載テレビとして活用できるのは、なかなかのアイデアだ。これで渋滞中の車でも、同乗者は退屈せず、運転手も楽しい雰囲気の中で運転出来るかもしれない。現在、iPhoneやiPadのみでしか使えないが、今後、Androidスマートフォンやタブレットに対応した製品の登場にも期待したいところだ。