高解像度降水ナウキャスト(気象庁ホームページより)
高解像度降水ナウキャスト(気象庁ホームページより)
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従来の降水ナウキャストと高解像度降水ナウキャストとの解析範囲の違い(画像:気象庁提供)
従来の降水ナウキャストと高解像度降水ナウキャストとの解析範囲の違い(画像:気象庁提供)

 夏の天気は得てして変わりやすいものだが、夏の季語にもなっている「夕立」の場合、大粒の雨が降ったあとに若干の涼しさを感じられたりして、風情があるともいえる。だが、ここ最近猛威を振るっている「ゲリラ豪雨」の場合、突然の雷雨に見舞われ、水害を引き起こしたり交通機関が麻痺したりと、風情のかけらもない。被害に合わないためにも事前の備えが大切だが、ゲリラ豪雨の予測は難しいという。そんな時、気象庁に頼ってみるのはいかがだろうか?

 気象庁は、2014年8月7日から、降水域の分布を高い解像度で分析・予測するシステム「高解像度降水ナウキャスト」を同庁のウェブサイトで公開している。実はこのサイト、同庁が2004年から運用してきた従来の分析・予測システム「降水ナウキャスト」をパワーアップさせたもの。従来のシステムでは1キロメートル四方ごとの範囲でしか予測できなかったが、新しい「高解像度降水ナウキャスト」では、予測が250メートル四方ごとの範囲で行われるため、細かい部分までチェックすることが可能だ。サイトでは、地図を用いて、30分先まで、5分ごとの降水域の分布や降水量の推移を、コマ送りや動画(アニメーション)で確認することが出来る。スマートフォンでも見やすい設計のため、外出先でも気になる雨の状況を手軽に見られるのが嬉しい。

 使い方は簡単で、サイトの地図上で自分がチェックしたい地域を表示し、表示時間を設定すると、その時々での降水域の分布が示される。地図の下には、地図上で表示させたい項目をアイコンで示したボタンがあり、ボタンを押すことで、30分後までの強い降水域の範囲や、発生率5~10%の竜巻、激しい雷が起こる可能性が高い地域なども併せて確認するこができる。更に、主要な河川や道路、鉄道網などを表示させるツールもある。

 出かける前に、目的地の雨状況が簡単にチェックできるこのサイト。早速スマートフォンにブックマークしてみては?

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