ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬のライラくんです。
【写真】2万匹に1匹の貴重な猫の「やんのかステップ」風ショット
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わが家の2代目ワンコ、ライラ、ラフコリーの雌、4歳。うまくしつけができず、無駄吠(ぼ)え満載です。
夫は昨年7月から3回も救急車のお世話になりましたが、そのうち2回、夫の窮地を教えてくれたのはこのライラでした。
1度目は私が夫の異変に気づき、救急車を呼びました。彼女はたぶんその騒ぎを覚えていたのでしょう。2度目、3度目はワフッワフッと吠えて2階で寝ていた私を起こしてくれたのです。
夫とライラは1階で寝ています。2度目の時、控えめなワフッの声に何事?と2階から下りて、様子をうかがうと、夫は背を向けて寝ていました(実はこの時すでに意識不明)。
そんな夫のほうを見てウロウロするライラでしたが、この時は窓の外を気にしていると思い、ライラをなだめて2階に上がって休みました。
ほどなくして夫の変な声でハッとし、異変に気づくことができました。ライラに一度起こされていたため深い眠りに入らず、気づけたと思います。
3度目の時は、ワフッの声ですぐに起きることができ、「次の時は使いなさい」と処方されていた緊急薬を使い、救急車には自力で歩いて乗ることができました。
夫は1型糖尿病で、ひどい低血糖になるのは就寝中。起きている時はわかるらしいのですが、夜は本人は気づかぬまま意識不明になってしまいます。そうなると大量の汗をかきます。もしかしたら、ライラは普段と違うこの汗の匂いで教えてくれたのか、とも思います。
ただ、何にせよライラが教えてくれなかったらもっとひどい状況になっていたのは明白。迷犬ライラが名犬になったと自慢している母です。(茨城県日立市/58歳/パート)
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※週刊朝日 2023年3月24日号