何かをしながらほかの何かをするのが苦手な人もいる(家事をしながらお勤めとか)。でも、パートナーと上手くマッチすれば、お互いに得意なことに専念してもいいはずだ。個人が納得し、それで生活が成り立てば、どういう生き方でもいい。もちろん、人として助け合うことは必要だけど。
国際ランキングが低いから日本も女性の政治家を増やせとか、女性よ外に出て輝けとか、個人からすれば余計なお世話。それより、個人がより自由に人生を選択できるよう、賃金を上げて欲しい。
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
※週刊朝日 2023年3月24日号