ゴールデンウィークの風物詩となりつつある音楽の祭典【ラ・フォル・ジュルネTOKYO】のチケット一般発売がスタートし、アーティスティック・ディレクターであるルネ・マルタンから、注目楽曲やアーティストについて語られたインタビューが到着した。
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今年のテーマは、“UN MONDE NOUVEAU― モンド・ヌーヴォー新しい世界へ”。《クラシック音楽の》祭典と言われがちなこの音楽祭だが、今年についてはその普遍的なテーマから、「フォークソングやジャズなど、クラシック以外のアーティストも今回は沢山公演をしますよ」とアーティスティック・ディレクターであるルネ・マルタンは語る。取り扱う楽曲は中世からコンテンポラリーまで、実に5世紀にわたる幅広い音楽をカヴァーするという。
ワールドミュージックやジャズ、コンテンポラリーファンに是非聴いて欲しい、という視点でのルネ・マルタンおすすめのアーティストは、クレズマー・クラリネット奏者のYomとカルテットQuatuor IXI、フォーク・シンガー・ソングライターのピアース・ファッチーニ、エドウィン・クロスリー=マーサーの歌うアイスラー「ハリウッド・ソングブック」などが挙げられた。
他、古くは中世の西洋と東洋を往き来するカンティクム・ノーブムのクロスオーバーな響き、アンサンブル・オディシエンヌによる中世の放浪の歌など。またバーバラ・ヘンドリックスが歌うブルースや、ジャズ・ピアニスト、ポール・レイによるシネマ・コンサート【チャップリンの移民】そしてロマ音楽に影響を受けたクラシック曲をヴァイオリンのヴィルトオーソ・シュポルツルがジプシーバンドと披露するバンドなど、いずれも「クラシック」という言葉には納まらない多彩な音楽が多数来日する希有な機会となる。
「今回プログラミングした全ての作品は、亡命や故郷、人間のルーツについて語る、心揺さぶる作品です」ルネ・マルタンのこの言葉を確かめに、ゴールデンウィークは長い音楽の旅に出かけてみたい。
◎公演情報
【ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018 UN MONDE NOUVEAU― モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ】
2018年5月3日(木・祝)、4日(金・祝)、5日(土・祝)
丸の内エリア(東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町)
池袋エリア(東京芸術劇場・池袋西口公園、南池袋公園)
約400公演(うち有料公演 丸の内エリア125公演、池袋エリア53公演)