木村カエラ 4月に出版する絵本に込めた想い語る
木村カエラ 4月に出版する絵本に込めた想い語る

 木村カエラが、2月18日 ベルサール汐留で開催された朝日新聞社主宰のブックフェア「築地本マルシェ」に登場した。
木村カエラ イベント写真(8枚)

 各出版社が一堂に会する同フェアでは、特別価格での書籍販売のほか、絵本を愛するゲストを迎え読書の楽しみを伝えるプログラムを実施。この日、今年4月に株式会社KADOKAWAから絵本を出版する予定の歌手 木村カエラが登場し、自身の大好きな作品を手に、株式会社絵本ナビ代表取締役社長の金柿秀幸氏と対談を行った。テーマは「子どもたちにすてきな絵本の出会いを」。それぞれ持ち寄った絵本を紹介するとともに、作品にまつわるエピソードを語り合った。

 冒頭に金柿氏から「カエラさんと絵本の関係性って?」と問われたカエラは「絵本はおばあちゃんや父親と、読んでくれた人との思い出が宿っているものですね。少ないページの中に素敵な言葉が凝縮されていて、心に訴えかけてくる。そんなところが大好きなんです」と答える。歌詞を書く際も絵本からインスピレーションを受けることもあるそうで、「絵本は小さなお子さんから大人まで、読む人の心を動かすもの。でも言っていることはすごくシンプルじゃないですか。そんな風に自分の歌詞も書けたらいいなと思います」と明かした。

 そして、カエラがお気に入りの『どろんこハリー』やしかけ絵本『プータンいまなんじ?』を紹介。歌詞のヒントになったと話す『ぼくを探しに』については、物語に共感し「かけらを探して」(『ファミレド』より)と歌詞を作ったこともあるという。子供と読むものは、「実在するものとつながっていく物語が好き」。「魚や動物など、いろんなものへの興味につながるのがいい。勉強ではなくて、楽しく知ることができるんですよね」(木村カエラ)。

 イベント中盤では、絵本製作の話も。「手がけた絵本は、16年にリリースした配信シングル『BOX』の歌詞を反映しました。BOXは“心”。心は宝箱で、素敵な思い出を詰め込めばどんどん輝いていく。でも、嫌なことがあったりがまんすることが多いほど自分らしさがなくなって、心がゴミ箱のようになってしまう、という内容なんですよ。自分の心はゴミ箱じゃなくて宝箱なんだよ、だからキラキラするものを入れていかないと、という気持ちを込めました」と語っていた。