ヒップホップ・アーティストのナズが、自身のファッション・ブランドHSTRYから黒人歴史月間にインスパイアされたコレクションを展開すると、米ハフィントンポストのインタビューで発表した。
“Black Don’t Crack(黒人は折れない)”や、ジェームズ・ブラウンのアンセム「I’m Black and I’m Proud」(自分は黒人であり、それを誇りにしている)などのメッセージがデザインされたアパレル・コレクションの売り上げの一部はナショナル・ブラック・チャイルド・ディベロップメント・インスティチュート(NBCDI)に寄付される。NBCDIは黒人の子供たちの読み書き能力の育成や幼児教育、そして健康意識の向上などに主に取り組んでいる団体だ。
「今の時代、アメリカで起こっているネガティブなことばかりに捉われがちで、我々の旅が後退させられているかのような気持ちになる。そんな状況を好転させてポジティブな気持ちを植え付けること。黒人であることを派手に楽しく祝うこと。我々のこれまでの功績、彩り豊かな文化、黒人の気高さ、そして過去、現在、未来の卓越性に誇りを持つために必要だった時間をつくることがこのコレクションのテーマだ」と彼は声明でコメントしている。
北米で2月に制定されている黒人歴史月間がやってくるたびに以前は「少しうんざりしていた」とナズは打ち明けている。「我々は毎日地獄のような思いをしているから、まるでひっぱたかれるような気持ちになった。犬が行儀よくしたら褒めて、すぐに犬小屋へ逆戻り、みたいな。でも受け取っておくよ。貰えるものだけ受け取っておいて、そこからさらなる高みを目指せばいいだけの話だ」と彼は綴っている。