レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとオーディオスレイヴのギタリスト、トム・モレロが、2016年11月25日に死去したフィデル・カストロを擁護するメッセージを自身のインスタグラムに投稿した。
その中で彼は、カストロがしてきたことを全て支持している訳ではないが、“アメリカでは中傷されている”が“第三世界諸国では偉大なヒーローと見なされている”との考えを述べた。
カストロ本人の言葉“大富豪と物乞いが存在し、黒人が差別を受け、大勢のメキシコ系アメリカ人やプエルトリコ人やラテンアメリカ人が軽視され、利用され、侮辱されている米国のリーダーたちは人権についてどのような倫理に基づいて話すことができるのか?”を引用したモレロは、評価が分かれるキューバの指導者について「フィデル・カストロがしてきたことを全て支持している訳じゃないけれど、彼がアメリカでは中傷されているのに第三世界諸国では偉大なヒーローと見なされ続けているのには十分な理由がある。50年間もアメリカの帝国主義に反抗し続け、西半球で最も優れた(アメリカとカナダを上回る)保険医療と小児予防接種と識字教育システムを導入し、世界中の必要としている国々に医療チームを派遣し(ハリケーン・カトリーナの時にニューオーリンズに医療チームを派遣する申し出をブッシュ政権は断っている)、そして貧民と搾取される者たちの頑固な擁護者であり続けた彼の死を何百万人という人々が悼むのは当然だろう」と、綴った。
「初めてキューバでプレイしたアメリカのロック・バンドがオーディオスレイヴだった。俺はその体験をいつまでも大切にしていくつもりだ。特に印象に残っているのは、元は金持ちのカントリー・クラブで、才能ある音楽家たちの為の無料の大学になっていた場所を見学したこと。#vivalarevolucion #RIPFidel」とモレロは締めくくった。
◎トム・モレロの投稿
https://www.instagram.com/p/BNRHtYgg1Vg/