カニエ・ウェスト~テイラー~The 1975まで、ちょっと難アリ?な話題のMV10選
カニエ・ウェスト~テイラー~The 1975まで、ちょっと難アリ?な話題のMV10選

 4月23日付米ビルボード・アルバム・チャートでNo.1に輝いた、カニエ・ウェストの新作『ザ・ライフ・オブ・パブロ』。ジェイ・Zによる音楽配信サービス「タイダル」でのみでしか視聴、販売しないと断言していたにもかかわらず、4月1日からスポティファイ、アップル・ミュージックでも突如、視聴可能となり、かなり迷走している様子が伺えたが、7月1日に公開された、本作からのシングル「フェイマス」のビデオも、“問題作”として物議を醸している。この話題のビデオを筆頭に、ここ最近話題となったミュージック・ビデオを10曲厳選してご紹介する。

◎「Famous」 / カニエ・ウェスト
 およそ3年振りのリリースとなった、カニエの7thアルバム『ザ・ライフ・オブ・パブロ』からの先行シングルで、画家のヴィンセント・デジデリオにインスパイアされた話題のビデオは、ベッドの上に男女が全裸で寝転ぶ、かなり際どいシーンが賛否を呼んだ。実際に映っているのは本人ではなくソックリさんだが、何かと話題のドナルド・トランプや元恋人のアンバー・ローズ、ライバル(?)のテイラー・スウィフトなど、カニエが執着する面々が揃っている。

◎「Needed Me」 / リアーナ
 No.1デビューを果たした、リアーナの8thアルバム『アンチ』からの2ndシングル。税理士を殺してしまうという、過激すぎるビデオが話題をよんだ、2015年のヒット曲「ビッチ・ベター・ハヴ・マイ・マネー」の続編とも囁かれているこのビデオでは、クラブに乗り込み男を銃殺するという、今、アメリカで問題視されているヴァイオレンスな内容が物議を醸し、「バッド・ビデオ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるであろうと評論家も話している。

◎「This Is What You Came For」/ カルヴィン・ハリス
 およそ5年振りとなる、リアーナ&カルヴィン・ハリスの再タッグ曲で、公開されたビデオは1か月で2億回を突破する大ヒットを記録している。しかし、このビデオには「ビデオまで“ウィー・ファウンド・ラヴ”の使い回し?」「ドレイクの“ホットライン・ブリング”のパクリか?」と、ヤッツケ感満載の内容にバッシングが飛び交っていて、視聴回数のわりに、評価の低さが悩みのタネとなっている。

◎「Wildest Dreams」 / テイラー・スウィフト
2015年の年間No.1アルバム『1989』からの5thシングルで、これまでのイメージを払拭するような、レトロで大人っぽいテイラーが絶賛されたが、「このビデオに有色人種が映っていない(出演者がすべて白人)」ということで、人種差別をしているとの非難を浴び、悪い意味でも話題となってしまった。とはいえ、5億回近い再生回数を記録し、結果大ヒットしたというのは皮肉な話…。

◎「Hands To Myself」 / セレーナ・ゴメス
 No.1デビューを果たした、セレーナ・ゴメスの2ndアルバム『リバイバル』からの3rdシングルにして、3曲連続のTOP10入りを果たしたヒット曲。セレーナのセクシーなファルセットを活かした曲に合わせたつもりが、下着姿で歩き回ったり、横たわったりするシーンに“度を越して下品”との声もあがり、さらにストーカー女性に扮したセレーナが、「怖すぎる」という意見も…。

◎「Sorry」 / ジャスティン・ビーバー
 ジャスティン初のNo.1ソング「ホワット・ドゥー・ユー・ミーン?」に続く2曲目の首位獲得曲にして、自身最大のヒット曲に至ったナンバー。ビデオの再生回数も過去最高記録を更新し、16億回という驚異的な数字を叩きだしたが、このビデオ、セクシーな女性ダンサーたちがひたすら踊るのみで、肝心のジャスティン・ビーバーは一切出て来ないという、ある意味問題作となったユニークな作品。

◎「Me Too」 / メーガン・トレイナー
 “ぽちゃカワ歌姫”として、太っていることを気にしないとポジティブに歌った、「オール・アバウト・ザット・ベース」で大ブレイクを果たしたメーガン・トレイナーが、その自慢の体形を“修正”されてしまったという問題作。これに対し、「スタッフが勝手にフォトショップしたことにうんざり」と激怒し、PVを削除し、修正していないものを再リリースしたというお騒がせな一件が話題となったビデオ。

◎「Formation」 / ビヨンセ
 黒人としてのプライド、女性の平等を主張している歌詞の内容が話題となった、6thアルバム『レモネード』からの先行シングル。このビデオには、今アメリカで問題視されている、警察が直ぐに銃を使ったり、黒人に対し差別していることを訴えるため、不満を示し、子供が警察の前で踊り、警察が手を挙げるというシーンが、視聴者に衝撃を与えた。

◎「Up&Up」 / コールドプレイ
 アメリカでは、惜しくも首位を逃した7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』からの3rdシングルで、火山からポップコーンが吹きだしたり、大都市に寝転んで歌うシーンや、風呂に大型船が浮かぶ様子など、合成映像がひたすら続くビデオに、「絶賛」と「酷評」の意見が真っ二つとなった話題作。“もはや曲はオマケか?”という悲しい批判も…。

◎「Love Me」The 1975
 3月19日付米ビルボード・アルバム・チャートでNo,1デビューを果たした、The 1975の2ndアルバムからの先行シングルで、シャンパンを飲みながらフラつくマシュー・ヒーリーの様子が「ヤバイ」と囁かれ、さらに1Dのハリーやリタ・オラ、エド・シーランなど、今をトキめくスターの等身大パネルと戯れるシーンが、かなり微妙だと酷評され、追い打ちをかけて長すぎるアルバム・タイトルも賛否を呼んだ。

◎ちょっと難アリ?な話題のMV10選プレイリスト
http://bit.ly/29NIsE1

Photo: WireImage