東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故から丸2年。菅直人『東電福島原発事故総理大臣として考えたこと』は当時の最高責任者が、3月11日から18日までの動きを中心に綴った手記である。 この間、官邸で何が起こっていたかは、すでに木村英昭『官邸の一〇〇時間』(岩波書店)や、当時の官房副長官による福山哲郎『原発危機官邸からの証言』(ちくま新書)でかなり明らかになっている。そこから浮かび上がるのは、報…

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