現在、私は『第1回クリエイターEXPO』なるものに出展中である。

 これは今年から始まった、東京国際ブックフェアと同時開催のもので、机ひとつのスペースを借りて、個人が出展することができるものだ。

 私はお祭り大好き人間なので、クリエイターEXPOにも喜んで参加した。ブックフェアと地続きのところで展示できて3日間で7万円はそれほど高い金額ではないと思う。会場で編集者さんと名刺交換をして、自分なりに仕事を形にしていくチャンスはたくさんありそうだからだ。

 そしていざ開催すると、私の想定以上にいろいろなかたが私のブースに立ち寄ってくれた。編集者となった大学時代の後輩やら、同業作家さんやら、それから知らないかたも大勢いた。私が電子書籍、ケータイ小説、などというパネルを貼り出していたからなのか、電子書籍やアプリを配信しているところからの打診も多かった。

 電子の世界は近ごろコンテンツが足りないという声をよく耳にする。今日いただいたお誘いも、ケータイポエムや、サイトの記事執筆や、ケータイゲームのシナリオなど、多岐に渡っていた。

 そしてうれしかったのは、私の本の読者だという人が何人もいらしたことだ。しかも、編集者さんで。
「実は以前、あなたの小説の校正を担当したことがあるんですよ。最初のうちは知らない作家だし気が重かったけれど、ひどくのめりこんで読めた。それ以来、あなたの本を読み続けているんです。ツイッターを見ても、いつも一所懸命仕事をしているので、何か仕事を発注したくなり、ここに来ました」
 と熱心に誘ってくれた。

 実は最近よく応援してもらえる。夜中に
「眠っちゃダメだ、眠っちゃダメだぞオイ! 締切なんだ、眠ったらイカン!」
 などというようなツイートをしてしまうので、彼は本気で心配してくれていたのだった(ありがとうございます! だいじょうぶです!)。

 応援されるようになったのはここ最近だ。たしかに私は最近、今まで以上に働いている。正直に言えば若い男の子と遊ぶのに飽きてきたからなのだけど、周囲の人にも気づかれる働きっぷりだったのかしら。

 クリエイターEXPOの会期は金曜日までなので、さらなるお仕事の広がりを期待してじっと座って待っていようと思う。

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