まずは、話しをみんな落ち着いて聞こう! 自分の主張もあるだろうけれども「まずは聞く」って大事なこと。落ち着いてっていうのがなかなか難しいですよね。自分自身にも日々問いかけていますが、まずは落ち着いて話しを聞くということを「心掛ける」ところからだけでもやってみるのはいいのではないか?
よく自分も妻に怒られます。妻の話しを落ち着いて聞いていないんですね。だから、ちょっとしたことで言い合いになりケンカになったりもする。だから自分自身に問いかけているのが、身近な人の話しをちゃんと聞いてあげているのか? 身近な妻、子ども、親、友達、上司などなど、いま自分の周りにいる人からでいいから、話しを聞く癖をつけていくのはいいことではないかと思った。
『今君電話』をスタートさせる前に、人の話しを聞くための準備として心の病気など専門の先生から講義を受けましたが、その時言われたことは聞いた話しに答えは出さなくていい。答えを出すって僕の人生の中の価値観だけで答えを出しているだけじゃないですか。それが、話しをしてきた人の価値観とは違うわけだから、他人の人生に答えを出すって難しいし、それをやる必要はない。
『今君電話』は今回8月31日の放送されたもので4回目になるんですけど、自分でもヘンだなと思うのは、僕はキレキャラでこの世界で認知され「うっせぇーな」「コノヤロー」とか言っていたのに、20年くらいたったいま、人の話を静かに聞いているという(笑)。電話なんかしてきたら「うるせぇ」ガチャンと切ることが求められる男だったはずが……。自分で自分が映っている『今君電話』を見ていると笑っちゃうときあるけど、キレ芸にも面白いという価値観を僕はいまだに持っているので、これからも別の番組ではやりますけどね。
『今君電話』という番組は、人の話しをじっくり聞いているオジサンという僕の「新たな扉」を開けてくださった。電話で人の話しを聞くというアナログなことなんだけど、それが今の時代にあっているのではないかと思う。僕にとっては、ライフワークとも言える、いい仕事に出会いました。定期的にこの『今君電話』は続けられるようなので、アーカイブでも視聴できますが、また放送される際は、キレないオヤジの姿も見てください(笑)。
■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。オンラインサロン「竹山報道局」は、昨年4月1日から手作り配信局「TAKEFLIX」にリニューアル。ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録