――公表では「“本当の自分”と、“本当の自分を隠すryuchell”との間に、少しずつ溝ができてしまった」とありました。これはいつ頃から?
りゅう 21年になってからです。徐々に徐々に自分が変化していったんです。自分では溝ができていることがわかっていたんですが、それを必死で隠しているつもりだし、それがうまくできていると思っていました。
でも、隠せていなかった。てこ(ぺこ)から「いつもと違う」「おかしい」とすごく言われて。苦しくて……。
――具体的にはどういったことがあった?
ぺこ 本当に文字にすると刺激が強すぎる出来事があって……もちろん手を出すようなことはなかったですが。
りゅう 車が運転できなくなるとか……。
ぺこ そう。プチパニックになるとか。今までのりゅうちぇるとは違うりゅうちぇるが出てきた、みたいな状況でした。これまでのりゅうちぇるとは本当に違うりゅうちぇるでした。
りゅう だから、変わっていく僕に対して、てこも不審というか、不安に思っていたし、僕もそれがわかっているからいっそう辛かったですね。
てこのインスタの文書でも「正直、墓場まで持っていってほしかった」という言葉がありました。僕も墓場まで持っていくつもりだったし、絶対に言いたくなかったけど、「このままじゃ壊れる」と思いました。言わないほうが、本当に自分が終わってしまうと思うようになっていました。
昨年末で限界だと思って、それで今年の初めに、てこに本当の自分の気持ちを伝えました。
ぺこ りゅうちぇるが話してくれたとき、シンプルに、「いま勇気をもって話してくれてありがとう」「生きててくれてありがとう」と思いました。「えっ、いままで8年間うそをついていたの?」とか、「だましていたの?」とか、そういうことは全く思いませんでした。「このままじゃ壊れる」というか、本当に壊れかけていたので、そこまで行く前に話してくれてよかったです。