ビーバーはファンにコントロールされてる?スクリレックスとはよく喧嘩する?元カノM.I.A.に嫉妬? 最新インタビューでディプロはかく語りき
ビーバーはファンにコントロールされてる?スクリレックスとはよく喧嘩する?元カノM.I.A.に嫉妬? 最新インタビューでディプロはかく語りき
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 マドンナの最新作を始め、名だたるアーティストを手掛けてきた名プロデューサー/DJ、ディプロ。ユニットとしては、メジャー・レイザーやスクリレックスとのデュオ=Jack Uでもジャスティン・ビーバーやカイザをフィーチャーしたナンバーでヒットを連発、最近ではグッチ・メインとアルバム制作を行ってることも明らかになっている。

 そんな彼が、自身のレーベル<Mad Decent>から6月1日に待望のメジャー・レイザーの新作をリリースをすることを発表、4月16日には、米ケーブル・チャンネルFFXで彼が主人公となったアニメ・シリーズの放映もスタートしている。

 そのお騒がせ発言ぶりにも注目が集まるスーパースター・プロデューサーが、メジャー・レイザーの新作やアニメ・シリーズ、スクリレックスとともに制作に携わることが噂されているジャスティン・ビーバーのニュー・アルバムや元カノM.I.A.との一悶着について米ビルボード誌に語った。

◎メジャー・レイザーのニュー・アルバムは、どのようにアプローチしたのですか?
ディプロ:2週間で20曲ぐらい書き上げたんだ。それでもって、それを未来っぽくしようと20回ほどミキシングした。俺らは根っからのプロデューサーだけど、いい曲が書きたかったんだ。みんなが、メジャー・レイザーのアルバムって聞くと、すぐさま「今まで聴いたことのないものに違いない。」って思う。これからもずっとそう思ってほしんだ。

◎メジャー・レイザーは、アニメにもなりましたよね。
ディプロ:始まりは4年前。1年間ぐらい違うTV局と企画を進めていて、その作業で俺はアトランタに行ったり、来たりしてた。でも結局あまり気に入らなかったんだ。だから辛かったけど、彼らからプロジェクト買って、(アニメ制作会社の)ADHDとFXXに持ち込んだ。彼らは俺たちのヴィジョンを即座に理解してくれた。G.I.ジョーと昔のニンジャ・タートルズを掛け合わせた、って感じだね。アンディ・サンバーグ、ティエスト、アジズ・アンサリ、J.K.シモンズ…みんな出てるぜ。

◎ジャスティン・ビーバーの新作の進捗は?
ディプロ:(俺とスクリレックスが)マイアミに行った時に、ジャスティンが作ったデモ音源をいくつか聴いたんだ。いい曲も何曲かあったね。今年の夏に時間を作れればいいな、って思ってる。恩返ししたいからね。だって、(Jack Uに)「Where Are U Now」を提供してくれたのは一大事だから。彼のアルバムの中でも特に際立ってた曲の1つだったけど、ほぼプロダクションが施されてなかった。俺たちは、それをまったく違うものに仕上げたんだ。クレイジーなのは、あの曲が彼にとって「Baby」以来、初めてラジオでヒットした曲だってこと。

◎「Baby」とは似ても似つかない曲ですよね。
ディプロ:あの曲とは違うよね。でも、俺が感じるのは、ジャスティンは、いつだって自分で自分の立場を悪くしてる、ってこと。クールな奴で、クールな音楽を好んで聴いてるけど、ファンの言動にコントロールされててるって気もする。なんというか、彼は…。

◎ファンにアピールしなければならない?
ディプロ:そうせざるを得ないんだよね、わかる?この曲は彼の在るべき姿っていう風に俺は感じる。ビーバーはとても才能がある。自分らしくなって、一人きりになり、自分のスキルと向き合わなきゃいけない。とにかく周りにスタッフがたくさんいるんだよね、その中からいい作品を作るために彼の手助けをしてくれるようなスタッフを見つけなければならないんだ。

◎最近よく聴いている曲はありますか?
ディプロ:ドレイクの「Know Yourself」。今クラブで一番流行ってる曲で、それがなぜか知りたいから。みんな“woes”って言葉を口にするんだけど、その“woe”っていうのが何なのかが知りたいんだ。

◎ドレイク自身は、“working on excellence(優れた仕事をしている)”の略だと言ってましたよ。
ディプロ:なるほど、じゃあ優れた仕事をしている人々のことなのか。奴の友達が優れた仕事をしてるとは思えないね。よくわかんないけど、だって一体誰なんだよ?どちらかと言えば、彼の優れた仕事に乗っかってるって、感じなんじゃないか。とは言え、ドレイクはなかなか最高だよな。

◎最近、元カノのM.I.A.が、あなたのことを嫉妬深く、束縛する、と語りましたが、その発言に対してあなたの反応は?
ディプロ:翌日ホテルで会ったんだけど、謝られたよ。ここ5年間、彼女には会っていなかった。彼女が言っていることに嘘はないよ。彼女がメジャー・レーベルと契約した時、確かに俺は嫉妬して、悲しかったし、多少の苛立ちもあった。彼女と曲を作り始めた当初は俺がいろいろ仕切っていたし、一緒に作った音楽のことは誇りに思ってた。そのレーベルは彼女に様々なコラボレーターと仕事できること約束したから、俺としては「君の居場所はここだろ。」って感じだったわけ。彼女との関係において色んなヘマを犯したけど、俺たちの作る音楽は最高だった。毎回喧嘩をしても、その後に必ずいい音楽を作ることが出来た。頻繁に喧嘩して、一緒にいい音楽を作れるような新しいアーティストを探してるんだ。それがスクリレックスなんだよね(笑)。彼女とはメジャー・レイザー名義で何か一緒にやろうと思ってる。今でも本当に素晴らしいアーティストだし、昔と比べ態度も大分よくなってるから。

 このインタビューが掲載された直後にM.I.A.が自身のツイッターに「私は謝ってない。」とツイートし、話題となっている。このインタビューは、5月2日号の米ビルボード誌に掲載されている。