不可思議/wonderboy 浅野いにおが題字手掛けたドキュメンタリー映画DVD発売
不可思議/wonderboy 浅野いにおが題字手掛けたドキュメンタリー映画DVD発売

 PerfumeやOK Goなどのミュージックビデオで話題の映像作家・関和亮が初監督を務めたドキュメンタリー映画『Living Behavior 不可思議/wonderboy 人生の記録』のDVDが、6月24日に発売されることが決定した。

 同作は、3枚のアルバムをリリースし、詩人・谷川俊太郎から直接許諾を得て制作した楽曲「生きる」などで注目を集めながらも、2011年6月に不慮の事故により急逝したポエトリーラッパー 不可思議/wonderboy(ふかしぎワンダーボーイ)の足跡を追ったミュージックドキュメンタリー映画で、関監督など彼のファンであるクリエイター達が有志で集って制作したもの。

 映画の題字は、マンガ家の浅野いにおが手掛け、撮影にはクリープハイプや大森靖子のミュージックビデオや映画『ワンダフルワールドエンド』の監督を務めた松井大悟も参加しており、映画には谷川俊太郎も出演している。

 2月24日に渋谷WWWで開催された同作のプレミア上映イベントのチケットは完売し、以降ファンが自発的に興業/配給を行う形で全国各地で上映されており、クリープハイプの尾崎世界観、水曜日のカンパネラのコムアイ、amazarashiの秋田ひろむ、ハルカトミユキのハルカ、マンガ家の阿部共実らがコメントも寄せていることでも話題の作品だ。

 DVDには映画本編に加え、プレミア上映イベントの模様を含む特典映像も収録し、ブックレットも同梱予定。


◎尾崎世界観(クリープハイプ)コメント
このコメントを書く為に送って貰ったDVD、さっきから何度やっても読み込まない。
ガリガリとデッキからいかにも駄目そうな音がする。
何かに逆らうような、でも何かを信じてるような音が。
もしかしたら、こんな気持ちで音楽やっていたのかなと思う。
俺もそうだったから。
今はDVDどころか、映画館で流れるなんて。
エンドロールから始まるなんて格好良すぎる。

◎コムアイ(水曜日のカンパネラ)コメント
その音楽家が生命力を最大にして伝えられる手法は何か。
音楽は音源にして残すことができて、半永久的に「初めまして」し続けることができるね。
今になってwonderboyさんの音源が売れてるのがすてき
でも彼は、一度ライブを観るかどうかで音源の聞こえ方がガラッと変わってくるような、生粋のライブミュージシャンタイプだったんだろうな。
もう間に合わないけど、路上でもバーでも、彼のとんでもない生命力でビリビリしたかった。
もう間に合わないけど、それを知るために、音源だけでは全然足りないから、だから映像にまとめる必要があった。全然足りなくてもさ。

◎阿部共実(マンガ家)コメント
「Pelicule」や「世界征服やめた」などを聞いて
こういう短編漫画が描けたらなってずっと思ってました
言葉が胸を強く打ちつけます

◎秋田ひろむ(amazarashi)コメント
もうこの世にいない彼が歌う“命”が、何故こんなにも生き生きとして眩しいのか。
彼の生涯も、こころざしも、 小節から溢れんばかりの苦悩も、僕は何も知らないが、彼の歌に鳥肌が立ったのだから、それが全てだと思う。
僕はいい歌を歌う人が好きだ。
そしてその情動に突き動かされて何かを成し遂げようとする人達が美しいと思った。
詩人は世界を比喩しようと必死だ。でも、彼の命は例えようもなく彼の命だ。

◎ハルカ(ハルカトミユキ)コメント
自分が夢見たような言葉と、自分が夢見たような切迫感。
あなたが描いた世界が、私の前に立ち昇っていた。
なんでもない日常が、光でもあって、闇でもある。
あなたの言葉を突きつけられた私は、私の言葉で歌わなきゃいけなくなった。
あなたは私を残して逝ったけど、取り残された私たちは、今もこれからももがき続けなければならない。
あなたが立ち向かったこの世界で。

◎DVD『Living Behavior 不可思議/wonderboy 人生の記録』
2015/06/24 RELEASE
本編+特典映像+ブックレット予定
PCBP-53110 3,800円(本体)+税
発売・販売元:ポニーキャニオン
(c)2014「Living Behavior 不可思議/wonderboy 人生の記録」製作委員会