これからは「自分のお金は自分で守り、増やす時代」と言われ、今年度から高校ではお金について学ぶ授業もスタートした。お金について学ぶことはなぜ大切? 今からできることは? 『ジェイソン流お金の増やし方』の著者、厚切りジェイソンさんに聞きました。「ジュニアエラ11月号」(朝日新聞出版)からご紹介します。

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 こんにちは、厚切りジェイソンです! みなさんは、お父さんやお母さんからお小遣いをもらったら、どうしていますか? 欲しいものを買うために、すぐ使う人が多いのではないかな。

 でも、ちょっと待って。あと何カ月か待てば、同じものが今より安く買えるとしたらどうする? お金を使うとき、こんなふうにいろんなことを考えたり、調べたりするのはとても大切です。

 僕の3人の娘たちは、おじいちゃん、おばあちゃんからいただいたお年玉を僕に預けて、何か欲しいものがあるときは僕に申告して、僕が銀行からお金を引き出しているよ。そして、僕と「今、本当にこれは必要?」「もう少し待ったら、もっと安く買えるかもよ?」など、いろいろな可能性を一緒に考えてから、本人に判断させています。娘たちは、お金を使ったらメモ帳に記録を残すことも忘れないよ。

 そうして、年末に残ったお金に対して僕が10%の利子をつけています。つまり1000円残っていたら100円の利子で計1100円になる。これは娘たちがお小遣いを年10%の金利で僕に預けて資産運用した結果ということにして、お金を「増やす」ことや「使わないメリット」を体験させているんだ。

 決してお金を「使うな」と言っているのではないよ。でも、こんなふうにお金を「使わないで得られるメリット」があることも知っておけば、お金のことを幅広く理解できて、将来、自分にとって、よりお得な使い方を選べるようになるよ。

■買い物のたびに 家族とお金の話をしよう

 お金は一生向き合うものだから、お金に関する知識は今からどんどん身につけておくべき。だから、お父さんやお母さんともっとお金の話をしてみることをおすすめするよ。

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三宅智佳
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