絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。
あらすじ
忘れ物が多いだいくんは、算数の授業で使うおはじきを忘れてきてしまいました。先生にまた怒られちゃう……。困っただいくんは、「やだなー」と思いながら、教室の後ろで逆立ちをして呪文のような言葉をつぶやきました。「さかさまに なあれ、さかさまに なあれ。まさか さかさま、さかさま、まさか」――。忘れ物をしたら怒られるのではなくて、ほめられるといいのにと思ったのです。
すると、まさかなことに、おはじきを忘れたことを先生に伝えると、「えらい!」とだいくんをほめるではありませんか。「みんなも だいくんを みならいましょう」とまで言います。算数のテストの点数が低くても、国語の音読で漢字を読み飛ばしても、先生はほめてくれます。何もかも“さかさま”になってしまったのです。廊下を走ったり黒板や机に落書きをしたりと、いつもはやってはいけないこともやりたい放題! 「さかさまがっこう、だーいすき!」とはしゃぐ、だいくんでしたが……。
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