兄弟2人でママを取り合う状況も、トイレまでもついてくる後追いも、全て少女漫画風に“脳内変換”!――すると、たちまちママは男性2人に溺愛される主人公に早変わり。そんな、本当はカオスだけどときめき満載な日々を描いた漫画『男児2人育児を少女漫画風に再現してみた話。』(KADOKAWA)の作者、にしみつさんに、マンガを描いた理由や自身の子育てについて聞きました。

MENU 「つむちゃんのママよ!」にキュン♡ 少女漫画風に“脳内変換”で、大変なことも「楽しいこと」に! 嬉しかった気持ちを子どもに全力で伝える たくさん笑って、元気いっぱいに成長してほしい

「つむちゃんのママよ!」にキュン♡

――このマンガを描こうと思われたきっかけは?

 当時、3歳だった長男(つむちゃん、7歳)を保育園にお迎えに行った際、ほかのお友達に私が後ろから抱きつかれて、それを見たつむちゃんがヤキモチを焼く……という流れが「あれ?なんか少女漫画っぽい!」と思ったのがきっかけです。「ダメー! つむちゃんのママよ! つむちゃんの!」と一生懸命に言う姿に「キュン」ときて、少女漫画風に再現してみようと思いました。

 3歳くらいの子って、「かわいい」と言ってくれたり、ホッペにチューしてくれたり、少女漫画のベタなシチュエーションの行動を素でしてくれませんか!? なので、“脳内変換”しやすかったです。

――マンガのなかには、当時3歳の長男が寝る前に「恋人つなぎ」をしてきたくだりもあり、本当に少女漫画のようで可愛かったです。

 恋人つなぎは、あの時がはじめて。普段のお散歩中は普通に手をつなぐだけだったので、余計にビックリしました! ですが、ヨダレでテカテカになった手をみて「あ、そこはやっぱり、3歳児なんだ」と、現実に引き戻されました(笑)

 例えば、兄弟どうしのママの取り合いも現実なら「もうやめて〜」となるところですが、少女漫画風に脳内変換すると「漫画でよく見るやつだ〜!」と視点が変わり「私は今人生で最大のモテ期なんだ」に考えが変わって、ちょっと楽しくなります(笑)。

★「ハグしてくれない」のパートを読む

少女漫画風に“脳内変換”で、大変なことも「楽しいこと」に!

――子育てでは、少女漫画的なときめきや胸キュンは、縁遠い世界だと思っていました(笑)。

次のページへ現実はカオス!?
著者 開く閉じる
永野原梨香
永野原梨香

ながのはら・りか/『週刊エコノミスト』、『AERA』『週刊朝日』などに勤務し、現在、フリーライター。識者インタビューのほか、マネーや子育てをテーマに執筆中。

1 2 3 4