絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。
あらすじ
森の奥に住んでいるあなぐまは、ある日、草がぼうぼうになった庭を見て、庭に畑を作ろうと考えます。おいしいものを育てて収穫し、料理して友だちをもてなしたいと考えたのです。
畑で何を作ろうかと考えるなかで、浮かんでくるのは仲良しの友だちの顔と彼らの好きなもの。じゃがいも、りんご、にんじん、木いちごと、みんなの好物を次々に作ろうとしますが、どれもみんなが好きなものだけに友だちは既にたくさん持っていました。みんなを喜ばせたかったのに、あなぐまは何を作っていいかわからなくなって、かんしゃくを起こしてしまいます。そんなあなぐまに、はりねずみが「きみの すきなものを なんでも」とやさしい言葉をかけてくれて……。あなぐまは自分がいちばん作りたいものを一晩かけてじっくり考えます。
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