![カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/3/8/413mw/img_38a0ecbb0e27214cf393f6c4442ea90b38736.jpg)
「カンニング竹山単独ライブ 放送禁止2022」(以下「放送禁止」)が12月1~4日まで開催された。テレビではできない笑いに挑戦して今年で15年目の節目を迎えたが、公演が終わった翌日から来年の準備が始まっているという。ライブの構成・演出を務める放送作家の鈴木おさむ氏へネタ出しは130本! そこまで追い込む理由とは?
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先にお断りしておくと、「放送禁止」は、お客さんに「ライブでの内容を口外、情報漏洩、ネタバレSNS書き込み一切禁止の約束」をしてきているので、このコラムにも今年のライブの内容は詳しく説明できません。
4日間の公演とゲネプロも入れると全部で5日間やり終えて、率直な感想は、15年間やり続けて、継続は力なりではないですが、やっていてよかったなと思っています。
15年前、「放送禁止」の第1回目は、チケットが2日間公演で30枚しか売れなかったんですよ(笑)。やっていることは、15年間変わっていないんですが、僕も構成・演出の鈴木おさむさんもまだ「放送禁止」が見えていなかったというのもあります。
始めるにあたって、おさむさんから「これやっておけば、今後、ひとりでやっていっても絶対怖いものはなくなるから」って言われた。ちょうどその時、コンビからひとりになったときだったんですよね。おさむさんは僕の地盤を固めるじゃないけど、ピン芸人として芸を固めさせるために、このライブ「放送禁止」をやったほうがいいという考えだったんです。
初めは意味わかんなくて「いやいや、面倒くさいからいいですわ」という感じだったんです。おさむさんからは「将来どんな仕事やっても、テレビでもテレビに出なくても、これやっておけば間違いない」って、引き込まれた。
それで、おさむさんと試行錯誤で始めたけど、最初から言っていたのは「プロをうならせるものを作ろう」ってこと。プロデューサーや放送作家さんなどの業界関係者、芸人たちがライブを見に来ても「やられたな」「まいったな」と言わせる。とにかくプロをうならせるものを作るためにずっと頑張ってきた。