『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』※Amazonで本の詳細を見る
『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)
パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』
※Amazonで本の詳細を見る

 10 代の子なら、老後まであと60年と考えたら、老後計算機の乗数は「2の6乗」、つまり、出費の64倍になります。

 バーバリーのマフラーが(3万円×64=)192万円、最新のiPhone が(15万円×64=)960万円!!

 トイレに落として水没したらどんなに悲しいか……。

 見栄っ張りのブランド品も、無意識の無駄遣いも、結局は自分の老後からそれだけのお金を奪っている。そう考えたら、消費行動を考え直さざるを得ないでしょう。

 逆に考えると、「奪う」じゃなく「与える」こともできる、と思えばワクワクしてきますよね。

 「1円の節約は1円の儲け」でもあるから、「バーバリーのマフラーをやめるだけで192万円稼げる!」。これならモチベーションが上がりませんか?

 僕は死ぬときまでに、お金を使い切ろうと思っていません。

 大好きな子ども、孫、ひ孫に向けて、僕のお金は少しでも遺したいと思っています。

 ということは、50年後の自分の老後だけではなく、100年後の「孫の老後」まで計算に入れて考えてもいいわけです。

 すると、とんでもないことになります。老後計算機の乗数は「2の10乗」、つまり1024倍になります。

 ボトルウォーターを1本我慢するだけで、100年後の孫に(100円×1024=)約10万円を贈ることができる。まるで、お年玉気分!

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「老後計算機」を自分にインストールしよう!