強い台風16号は更に発達しながら沖縄の先島諸島へ。最接近は17日午前で、与那国島地方で予想される最大風速は50メートル(瞬間的には70メートル)。昨年、大きな被害をもたらした台風21号に匹敵するほどの猛烈な風の恐れ。

           
           
この記事の写真をすべて見る

与那国、石垣島、宮古島地方 暴風ピークは17日午前中

強い台風16号は、今後さらに発達し、「非常に強い」勢力となって沖縄に接近する見込みです。先島諸島(与那国島地方、石垣島地方、宮古島地方)では、接近前のきょう16日の夕方から強い風が吹くでしょう。各地、台風対策はきょうの昼頃までに済ませるようにして下さい。17日未明からは次第に台風の「暴風域」に入ると見られます。各地の暴風のピークは17日の「朝から昼前」となる予想です。
予想される最大風速(最大瞬間風速)は
与那国島地方で50(70)メートル、石垣島地方で30(45)メートル、宮古島地方で25(35)メートルです。(風速はいずれも 秒速)
各地、走行中のトラックが横転するほどの暴風が予想されています。特に、「与那国島地方」では、統計開始以来2番目となるような猛烈な風が吹く恐れがあります。

与那国島の最大風速 観測史上1位は54.6メートル

与那国島で統計が開始されてからの60年間で、最も強い風が吹いたのは、昨年の9月28日、台風21号が接近した時です。
最大風速は54.6メートル(最大瞬間風速は81.1メートル)。このときは大きな樹木や電柱が多数倒れたり、島内のほぼ全戸が停電となるなど、大きな被害が出ました。与那国島で最大風速50メートル以上を記録したのは、この1回のみです。 なお、先島諸島では、あすの午前中をピークに夜にかけても大荒れの天気が続く見込みです。また、本島地方でも、あす夜から18日日曜日にかけて風が強く波の高い状態が続くでしょう。

連休明け 九州をはじめ西日本で荒れた天気の恐れ

台風16号は、沖縄付近を通ったあと、ゆっくりと進路を東よりに変えます。20日火曜日には少しずつ九州へと向かい、21日水曜日にかけて、西日本の広い範囲に影響が出る恐れがあります。ただ、まだ予想される進路にはかなり幅があります。今後も下のリンク、「台風情報」や「日直予報士」で、情報をこまめご確認ください。