【OH /SH /WG】

・1位:家長昭博(川崎)

 36歳となってもピッチ上で放つ存在感は絶大だった。相手のプレッシャーを受けた中でのキープ力は群を抜き、ボールの“収めどころ”となった上で緩急巧みなドリブルとパスでファンを魅了した。シーズンを通してコンディションも維持し、リーグ戦全34試合(2737分)に出場してベンチスタートは3試合のみ。例年通りに周囲の選手を生かしながら、今季はゴールへの意欲も高く、リーグ3位タイ&自己最多の12得点(5アシスト)をマークした。仮に川崎がリーグ優勝を果たしていれば、自身2度目のMVP受賞もあったはずだ。

・2位:水沼宏太(横浜FM)

 実に充実したシーズンだった。昨季は先発出場1試合のみだったが、今季は先発20試合で計31試合(1703分)に出場して7得点7アシスト。攻守において常にハードワークし、右サイドから高精度のクロスを何度も送り込み、自らもゴールネットを揺らして多くのゴールに関与。優勝を決めた最終節の神戸戦ではチームの全3得点に絡むなど、勝負どころの働きぶりも特筆すべきものだった。

・3位:満田誠(広島)

 今季最大のサプライズと言ってもいい。大卒ルーキーとして第4節からスタメンに定着。前線をアグレッシブに動き回り、ボールを持てばドリブル、パスともに非凡で、特に抜群のシュートセンスを持ち、広いレンジから“ゴラッソ”を連発。リーグ戦29試合(2355分)出場で9得点8アシストという数字も立派。前線からのプレスも効果的で、今回は選外としたが同じシャドーの森島司とともに、リーグ戦3位、ルヴァン杯優勝、天皇杯準優勝の原動力になった。

・4位:マテウス・サヴィオ(柏)

 至極のプレーの連続だった。リーグ戦32試合(2540分)に出場して6得点5アシスト。特に序盤戦の活躍が目を見張り、4月5日の第7節・C大阪戦で見せた独走“裏街道”ドリブル、5月の月間ベストゴールにも選ばれた第16節の清水戦での深い切り返しからのキックフェイント左足ミドル弾など、レベルの高いプレーを幾度となく披露。その得点シーンだけでなく、攻守にハードワークする献身性の高さでもサポーターの心を掴んだ。

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