山田美保子
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが楽屋の流行（はや）りモノを紹介する。今回は、「崎山ツバサの純喫茶ビーフカレー」。
【写真】1万個が瞬く間に完売。崎山つばささんがプロデュースしたカレーはこちら
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タレントにはカレー好きを明言している人が多いように思う。全国のカレー店巡りを趣味に挙げている人や、カレー店のプロデュースや経営に乗り出す人たちまでいる。有名なのは「キッチュ」こと松尾貴史さん、「ゴスペラーズ」の黒沢薫さん、「ホフディラン」の小宮山雄飛さんあたりだろうか。あ、俳優の北村一輝さんも……。
特集をするテレビ番組も多く、『バゲット』（日本テレビ系）には「水曜日はカレーの日」というタイトルで、カレーマニアのタレントが毎週オススメのカレー店を紹介するコーナーがある。
2月10日から舞台『玉蜻～新説・八犬伝』に主演している俳優の崎山つばささんも、名前を検索すると続いて検索候補に「カレー」と出てくるほどのカレー好きとして有名だ。
2015年、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズの石切丸役で話題になり、2017年にはCDデビューも果たした崎山さん。料理好き、カレー好きな彼は、『TVガイドStage Stars』なるムック本で「つばさ食堂」という連載をもち、自ら考案したレシピを紹介していた。その背景にあるのはコロナ禍。いわゆる2.5次元俳優として大人気の崎山さんも、予定されていた舞台の延期や中止が相次いだそうだ。同時に“おうち時間”に、自作のカレーと向き合う機会が増え、レシピを極めている間にレトルトカレープロデュースの話が舞い込んだのだとか。
コンセプトは純喫茶「ツバサ」名物の「思い出の欧風カレー」。子供も大人も楽しめる中辛だ。「コロナ禍、このカレーで皆さんを元気にしたい」との想いもこめた。
さらに、有名洋食店のレトルトカレーなどを製造する大阪の工場まで崎山さん自らが足を運び、中身からパッケージまでプロデュースした一品だ。
山田美保子
山田美保子（やまだ・みほこ）／1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る！さんま御殿！！」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
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