こういう現実を見つめて解決していくような提案を話すと、「竹山は原発推進派だ」と書き込まれたりするけど、何度も言いますが、反対派でも推進派でもないです。昔は、九州電力の宣伝の仕事もしたことがあるし、もっとさかのぼれば、子どもの頃の記憶では、地元の科学館で「原発ってこういうものなんだ」と知った程度。そして、東日本大震災での東京電力福島第一原子力発電の映像を見て「爆発すると、こんなひどいことになってしまうのか!」と、当時は率直に思った。
でも、震災直後から福島に何度も足を運んで、震災から12年たったいま冷静に原発と日本のエネルギー問題を考えられるようになってきた。東北出身でもない自分が、何度も福島に行かせてもらって、知る機会をいただいているのはありがたい。原発に頼る、頼らない、どっちかを選ぶという極端な話をしたいのではなく、その先にあるみんなで考えた着地点に向けてどうするのかを進めていく必要があると思っている。福島に通い続けて、こうした考えにたどりつけた12年で、僕自身を進化させてくれた気がしています。
■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。オンラインサロン「竹山報道局」は、2021年4月1日から手作り配信局「TAKEFLIX」にリニューアル。ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録