ちなみに「水曜日」関連だけでも、かなりの数になる。アイマスクをしたままパラグライダーをさせられたり、無人島に連れて行かれたり、10日連続早朝に寝起きで水泳、相撲、PKなどの10種競技をやらされたり、携帯も財布も持たない状態で東北に連れて行かれて「ハトより先に埼玉の鳩舎に戻ってこられるか」を検証させられたり…、振り返ると、意味がわからないものばかり(笑)。でも、どれも、ほんと大変だった。
その中でも「豆柴の大群」が誕生した企画「モンスターアイドル」の罰ゲームで、クレーンで「逆さづり」にされた時は、死ぬかと思った。「逆さづり」にされているから、血は頭にのぼってくるし、その状態で、温水と冷水に、顔を交互に何度も沈められたからね。しかも、罰ゲーム実行中は、ボクの後ろで「豆柴の大群」がデビュー曲を歌っているんだけど、歌が終わるまで、それが繰り返し続く。沈められる時間が、たまに長い時もあって、本気で苦しい瞬間は何度もあった。あれはもう罰ゲームじゃなくて、単なる拷問(笑)。あの時は、いつもボクの悪口が飛び交うSNSも、さすがに「かわいそう」って擁護してくれる人が、めちゃくちゃ多かった。
そのほかでも、精神的にきつかったものといえば、ある企画でのスタジオ収録。スタジオ収録といっても、ボクは、ゲスト席に座っているわけでもなく、進行役をしているわけでもない。アイマスクとヘッドホンをつけられ、一枚の板に体を固定され、松本さんや浜田さんが収録しているセットの真上、つまり天井につるされ、2~3時間放置されたの。収録の間、ずっとね。
これ、地味なんだけど、ほんと地獄だった。ひょっとすると、「水曜日」史上1位かもしれない。
だって、ボクは、急に拉致されて、突然そんな状況になっているんだから、当然、何をするのか、まったく分かっていない。さらにスタッフからは、「声を出しちゃいけない」「動いちゃいけない」「寝ちゃいけない」と指示が……。このつらさ、分かるかな? もしかすると「楽じゃん」と思う人もいるかもしれないけど、とんでもない。何が起きているかもわからない状況が、ずっと続くのってつらいよ。しかも、その状況が、いったい、いつまで続くのかも分からないんだからね。