湯温は40~43度。会沢医師は40度を推奨する。「交感神経を高めて、より消費カロリーを上げたい場合は42~43度。これ以上は高くしないでください」

 10分近く連続で高温度の湯につかると疲れるが、3分×3回に分けると負担を感じづらく、続けやすい。血流がよくなり、汗もかきやすくなる。3分×3回入浴法で300~400キロカロリーを消費。これは2時間のウォーキングに相当する。小川さんに試してもらうと絶賛。

「これ、いい! 熱めの湯に長くつかると美容にいいと聞いたことはあったんですけど、疲れるんですよね。3分ずつ小分けするならそれほどつらくないですし、4日目ぐらいから汗の量が増えてきました!」

アエラ編集部員の中島晶子も試した。小川さんのように汗の量は増えないが、湯上がりの“ポカポカ”が1時間近く続くという。

「入浴中はできればペットボトルの水を飲みながら。疲れを感じづらいだけで、実際には10分近く湯に入った負担が体にかかっているので、上がったら体を休めて」(会沢医師)

 入浴中に足の裏を押したり、手首や足首をゆっくり回すとさらによいらしい。中島はさっそくネット通販で風呂用のツボ押しグッズを購入し、足裏と膝裏、太ももの表面をグリグリやっているという。(ライター・向井翔太)

AERA 2020年1月13日号より抜粋

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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