「コンビニ百里の道をゆく」は、50歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
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明けましておめでとうございます。いよいよ2020年。今年も本連載をよろしくお願い申し上げます。
昨年は平成から令和への代替わりに注目が集まりました。上皇さまが退位を表明され、今上天皇の即位までのスムーズな流れは歴史の一ページを見ているようで、世間にも晴れがましい雰囲気が満ちていました。ほかにもラグビーワールドカップのように国民が一つになれる大イベントもあり、今夏に迫る東京オリンピック・パラリンピックに向けていよいよ来るぞ!というポジティブな流れが生まれたように感じています。
一方で、多発する自然災害に現実を突きつけられた一年でもありました。気候変動リスクが懸念され、いつ災害が起きても不思議ではない時代になりました。いま被災しなくても、いつか自分の目の前に迫りくるかもしれない。常日頃から自分ごととして備え、緊張感を持つことが重要だと改めて考えさせられました。
コンビニ業界にとっても、さまざまなご意見をいただき、新たな改革の始まりの年だったと感じています。社会常識に合わせて私たちの価値観もアップデートしていきます。2019年があったから今のローソンがあると振り返ることができるように、今後も社会環境をベースにしっかりとオーナーのみなさんやクルーの方々と向き合ってお客さまのニーズを追いかけていきたいと思います。
最後にプライベートの抱負を一つだけ。昨年は水泳で年間200キロ泳ぐという目標を立て、なんとか200・3キロ泳いで達成できました。今年も継続していきたいと思っています。そうすれば、70歳の頃には4千キロに到達です。世界地図上では、ロシアあたりまで泳いだことになる。いやいやいつかは西海岸まで到達したい……なんて。
公私ともにビッグチャレンジ、今年も頑張って参ります!
※AERA 2020年1月13日号