7カ月頃になると徐々に始まるのが「後追い」。多いのは、お母さんの姿が見えない!と思ったら泣きだし、探し始める赤ちゃん。後追いが始まると赤ちゃんのそばから離れにくくなります。私の子どもも、実は後追いがとても激しく、加えてとても長期間続き、ずっと私を追いかけてきていたことを思い出します。今回は、後追いが激しい赤ちゃんへの対応方法を話します。
【グラフでみる】こんなに変わる!出産前後の女性ホルモンの量の変化
●激しい後追いは何故するの?いつまで続く?
トイレに行くときも、洗濯を干しにベランダに行くときも、2階に行くときも。これまでなら少しの時間は一人で遊んでくれていたのに、それができなくなる後追い。赤ちゃんによっては、お母さんの足にしがみついて離れず、お母さんが動けなくなることもあります。後追いが激しく出るのは、その人が赤ちゃんにとって「特別な人」だから。特別な人が目の前からいなくなり「どうしよう!」と、不安になっているのです。後追いがあるのは心の発達が順調に育っているという証拠です。この後追い、個人差があるものの、10~11カ月ごろにピークを迎え、1歳~1歳半ごろまで続きます。徐々に落ち着いてきて、必ず終わりがきますので、赤ちゃんの気持ちに寄り添ってあげましょう。
●ずっと抱っこしていた方がいいの?
お母さんを後追いする場合、抱っこするとスッと泣きやむことが多いのですが、抱っこから降ろしたり、お母さんが移動したりすると泣くので、「ずっと抱っこやおんぶをしていたほうがラク」に感じますが、一日中、抱っこやおんぶをするわけにもいきません。求めてくれるのは嬉しいけれど、激しく泣かれるだけで疲れてしまうこともあります。ここからは、後追いする赤ちゃんへの具体的な対応方法です。
・深呼吸してから対応する
自分の子どもが泣くと頭に「キーン」と響いて気持ちが焦ってしまいます。「どうにか泣きやませなければ」と言う思いが先走ったり、あまりに泣かれてイライラしたり、疲れてしまうことも。よその赤ちゃんが同じように泣いてもそれほど気にならないのに、我が子の泣き声はとても気になってしまうのは不思議です。保育士の私も、保育所の子どもたちの泣き声にはイライラすることはなく対応できるのですが、我が子の泣き声にはイライラしたり、焦ったり、あたふたしたりしてしまいます。これはきっと、心の距離が近すぎて一直線に赤ちゃんしか見えていないからだろう、と冷静になった時に感じました。赤ちゃんが激しく泣き出した時、親は過剰に反応しないこと。ゆっくりと深呼吸してから泣いている赤ちゃんに関わります。