【水溜りボンド】カンタ/佐藤・マイケル・寛太 1994年4月4日生まれ。マレーシア出身。アメリカと東京で育つ。発想力に富み、まじめで努力家(撮影/品田裕美)
【水溜りボンド】カンタ/佐藤・マイケル・寛太 1994年4月4日生まれ。マレーシア出身。アメリカと東京で育つ。発想力に富み、まじめで努力家(撮影/品田裕美)
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【水溜りボンド】トミー/富永知義 1993年7月26日生まれ。千葉県出身。制作をサポートする後輩を含め、チームを牽引する存在だが、ハトが苦手(撮影/品田裕美)
【水溜りボンド】トミー/富永知義 1993年7月26日生まれ。千葉県出身。制作をサポートする後輩を含め、チームを牽引する存在だが、ハトが苦手(撮影/品田裕美)

 人気YouTuber水溜りボンドのチャンネル登録数は、現在407万超。2015年1月1日かから現在まで、毎日動画をアップし続けた結果だ。二人にとってYouTubeは、最強のステージだという。

【写真特集】水溜りボンドの日常をのぞいてみた

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「マーケティングとして、パイが大きい下の世代を狙える人はすごい。僕らはその能力に欠けていて、自分たちがおもしろいと思ったことしかできない。なら、自分たちの土壌は自分たちでつくるしかないと思ったんです」(トミー)

 過激なことをすれば、たくさんの人が見てくれるかもしれない。だけど、そんな「ずる」もしなかった。

「読み違える瞬間はあるかもしれないけれど、モラルを持ってやってきた」(カンタ)

 はっきりとブレークのきっかけになった動画があるわけではなく、コツコツと積み上げるタイプのYouTuberを自任している。登録数は毎年100万ずつ増え、今年に入って400万を超えた。

 昨年はプロ野球のベイスターズ対スワローズ戦の始球式にトミーが登板。今春はSHIBUYA109のシリンダー広告に、YouTuber3組と登場。平成から令和になった瞬間の映像としてテレビでくり返し流され、YouTubeを見ない人にも知ってもらう機会が増えた。

 知名度が上がるにつれ、出先で声を掛けられることも増えた。だが、撮影やプライベートを邪魔されることはほとんどない。

「サングラスの男性が『おい!』って寄って来て、『調子に乗ってるじゃねえか』ってボコボコにされると思ったら、『いつも見てます』って」(カンタ)

「作品を見て、ちゃんとリスペクトしてくれているんだと思います。もしかしたら、ぼくらのスター性が低いということかもしれないけど(笑)」(トミー)

 再生数をたたき出すコツも掴んできたのでは?

「1千万再生を出す秘訣みたいなものは、誰も知らないと思います」(トミー)

「やっぱり、めちゃくちゃ難しいんですよ」(カンタ)

 YouTuberであり続けるために、「誰も考え付かないことを考えていくほかはない」という。

 ある企画で数字が取れたら、次もそれを狙ってしまいがちだ。だが、その道を選んだ途端に、つまらなくなる。

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