スポーツ紙記者は「この試合では栗山監督の積極的な選手起用が目立ちました。五回に代打で牧秀悟(DeNA)を送り、2点差を追いかける八回に先頭打者の岡本和真巨人)が死球で出塁すると、中野拓夢(阪神)を迷わず代走に送った。岡本に再び打席が回ってくる可能性を考えると、2点差で一塁走者に代走を送るのは驚きでしたが、1点差にすれば試合の流れが変わると感じていたのでしょう。一方で、全くタイミングが合っていなかった村上は代打を送る選択肢も考えられたが、最後まで信じ続けた。優勝するためには村上の力が必要という信念が最後までブレなかった」と評価する。

 決勝戦は明日22日。日本時間の午前8時に行われる。米国と決勝戦で激突するのはWBCで初となるが、野球ファンからは「平日で仕事だから見られない」と悲鳴の声が。都内の介護施設で働く女性(42)は普段は野球を見ないが、ヌートバーの活躍で侍ジャパンの試合を見るようになったという。「明日の決勝戦もテレビで見たいのですが、リモートでできる仕事ではないので…。施設の利用者はWBCに夢中なので、私も仕事をしながらチラチラ試合を見ます。ここまで来たら絶対に優勝してほしい。みんな応援していますけど、ヌートバーは特に打ってほしいです」とエールを送った。

 千葉県内の中学校に通う中学2年の男子学生(14)は野球部に所属。WBCで侍ジャパンの試合を欠かさず見てきたが、決勝戦は平日で登校日のため見られないという。「WBCが気になって授業に集中できない。侍ジャパンはメキシコに勝った勢いで、米国を倒してほしい。米国は投手力に不安があるので十分チャンスがあると思う。ダルビッシュ、大谷の継投策で最高のラストになる予感がする」と期待を込める。

 日本列島を熱狂の渦に巻き込む快進撃をみせている侍ジャパン。米国との頂上決戦でどんなドラマが待ち受けているだろうか(今川秀悟)

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