占いをしてきた人間として思うのが、ちょっと心に引っかかる問題って、「何となくこれもやっておいたほうがいいんじゃないのかな」程度のことでも、結構その人に過酷なストレスを与えているんですね。

 例えば、料理教室行ったほうがいいのかなとか、オリンピックがあるから英語を習ったほうがいいのかなとか。その程度のことでも、毎日毎日気が重くなってくる。そういうときはきっぱりあきらめてみる、捨ててみるのがいいです。期間を1年とか2年とか定めて、一回あきらめてみる。どうしてもやりたくなったらまたやったらいい。あきらめても思ったよりダメ人間にはなりませんから。

 そのあきらめてみる生活をしたとき、新しい世界が見えてくる可能性があります。

AERA 2019年5月20日号

[AERA最新号はこちら]