さらにこう言う。
「(県と国は)協力していかなければいけない関係です。政策の違いに対しては厳しい言葉も伝えなければいけませんが、特定個人の人格攻撃と混同してはいけないと思っています」
エネルギーの源泉は県民の「民意」だと強調する。
「巨大な政府権力と向き合えるのは、草の根の民意にしっかり後押しいただいているから。県民投票で辺野古埋め立てに反対の票を投じた方は、私の知事選の得票を上回りました。翁長前知事や私の主張に信任をいただいているので、臆することなく、言うべきことを堂々と訴えていくことができます」
主要な政党・団体などの「支持母体」を持たないのが、玉城知事の強みでもあり弱みでもある。党派やイデオロギーに縛られず大胆な決断もできるが、オープンで丁寧な説明責任を怠れば、県政運営の基盤が崩れかねない危うさも抱える。
「胆力と根気の勝負。沖縄の民意を尊重する政権が生まれれば、沖縄の政治の形も大きく変わると思います」
沖縄から日本の流れを変える。そんな気概がにじむ。(編集部・渡辺豪)
※AERA 2019年4月15日号
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