で、こんなニュースが出てきました。国内最大の官民ファンド、産業革新投資機構が導入をめざす経営陣への高額報酬について、経済産業省が3日、認可しないと発表したのです。高額報酬と言うからどのくらいなのかと思ったら、年収1500万円+成功報酬1億円程度のものらしい。
要するにこの業界のことが全く理解できていない。起業という分野で、こんなお金で来る「本物の」人材がいるはずがないのです。1千万円の企業を100億円とかで売り飛ばす世界ですから、報酬としてそのうち20%をもらっても20億円になります。必要経費を引いても15億円は手元に残るでしょう。実際そういう起業家は世界中が探しており、私のような「年寄り起業家」でも年収5億円程度のオファーはいくらでもあります。
そういうビジネスを理解していない政府セクターはそもそも手を染めてはならない。それはクールジャパンファンドの死屍累々でも証明されているのではないでしょうか。即刻撤退するべきです。
※AERA 2018年12月17日号