また、ミドフォー以降では着る服のパターンやスタイルが出来上がっているケースも多い。
「狭い領域で凝り固まってしまっている人が少なくないんです」(石田さん)
石田さんのセレクトショップ「DUE deux」では定期的に着こなし相談会を開いている。そこでのアドバイスに対し、例えば「私はジーンズははかないんです」「その色は私らしくない」とシャットアウトしてしまう人もいるという。
だが、プロの第三者のほうがチャームポイントも欠点も客観的によく見えていることがある。ショップの店員やパーソナルスタイリストなど信頼できる第三者のアドバイスに、少々不安だったり、半信半疑だったりしても、一度のってみることだ。そうして自分の殻を破らないと、若いころのままでは服とのミスマッチは広がる一方で、おしゃれの幅も広がらない。
「おしゃれに必要なのは、知恵と努力と勇気です」
(編集部・石田かおる)
※AERA 2018年9月10日号より抜粋