20カ国の男性との遍歴を著書に綴った作家の渡辺ひろ乃さんは、セックス前や最中のコミュニケーションの重要性を説く。
「黙ってするのは日本人だけ。海外では『今日はここが痛いから優しくしてほしい』『ここを触ってほしい』など、自分の好みや体調を伝え、事前に打ち合わせるのが一般的でした。セックス中も、『きれいだね』と褒め続けてもらう。そのかわり、こちらも『耳がかわいいね』とか、小さなところも褒めるようにすれば、自然と会話が生まれるようになります」
ただ、好みの押し付けはNGだ。シルクラボの牧野江里社長によると、時折、AVを見た女性が「このエロメン(男優)みたいにして!」と求めてしまうケースがあるのだとか。男性向けAVがファンタジーであるように、女性向けもまたファンタジー。AV女優のような振る舞いを求められるのが嫌なら、こちらも求めないほうがよさそうだ。
「『自分の引き出しのひとつに入れる』くらいに考えてもらえれば。最近男性からも『勉強のために見ています』と言っていただけることがあるのですが、『頭をポンポンすればいい』などと勘違いしがち。話しかけ方や触れ方、眼差しを参考にしてもらえるといいと思います」(編集部・市岡ひかり)
※AERA 2018年5月14日号より抜粋