(写真はイメージ/GettyImages)
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年齢を重ねるうちにダイエットがうまくいかない言い訳になりがちな「基礎代謝が悪いからな……」。だったら、基礎代謝を上げればいいのでは? 『今さら聞けない 人体の超基本』(朝日新聞出版)からダイエットの基本ともいえる基礎代謝についておさらいしたい。

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■生きているだけで消費するエネルギーのこと

基礎代謝とは、呼吸や体温保持、心臓の拍動など、生命を維持するために最低限必要なエネルギーのことです。生きているだけで消費されるエネルギーであり、ヒトが1日に消費するエネルギー量の約60%にあたります。

基礎代謝は身体の各部位で行われており、もっとも基礎代謝の量が多いのは筋肉で、基礎代謝総量の20%ほどを占めます。つまり筋肉を増やせば、基礎代謝量も増やせるため、太りにくい身体をつくることができるといえるのです。

また、基礎代謝量は加齢とともに減少します。これは、筋肉などの除脂肪組織ため、(脂肪以外の組織)が減少し、臓器の活動機能も低下するためです。

■基礎代謝は性別、年齢、体形で変化する

基礎代謝は個人によって異なりますが、平均値を見てみると男性では15~17歳、女性では12~14歳がもっとも高く、その後は年齢とともに下がっていることがわかります。

〇基礎代謝の算出方法

基礎代謝は個人によって異なるため、より正確な自分の基礎代謝量を知るためには、次の計算式で割り出すことができます。

■臓器や組織によって消費エネルギー量が異なる

骨格筋(筋肉)の消費率はもっとも高く、基礎代謝量の約2割を占めます。そのほか、臓器の中では肝臓や脳が、エネルギーを多く消費しています。

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基礎代謝を上げる5つのポイント