2017年の東京・葛飾区議選では、1票差で落選した候補が異議を申し立てた。区選管はこれを却下したが、都選管は、当選した候補の2票を無効と判断し当落が入れ替わった。
昨年の沖縄・うるま市議選でも、2票差で落選した候補が異議申し立てをして市選管には却下されたが、県選管が再点検した結果、当落が入れ替わった。
疑問票をどう判断するかが、市と県の選管で分かれた形だ。前出のうるま市議選でも、落選候補の名字は「伊礼(いれい)」だったが、無効票の中で「いてい」と「イでイ」の2票を伊礼氏の票と認め、さらに他の候補に伊礼氏の票が混入していたこともあり、結果が変わった。
世田谷区議選では大庭さんと名字の読み方が同じ候補が出馬している。選管がどんな判断を下すのか、今後が注目される。
(AERA dot.編集部・國府田英之)