日本にも、ロサンゼルスで流行るビーガンフードなどが食べられるお店がある。
【写真】代官山「ブルージャムカフェ」で食べられるビーガンフードはこちら
2016年9月、ロサンゼルスから日本に初上陸した代官山の「ブルージャムカフェ」だ。当店のマネジングディレクター、寺西魅宮(みく)さん(27)は、「ロスの原宿」ともいえる若者向けのショップやカフェが立ち並ぶメルローズストリートにあるブルージャムカフェ本店のファンだった。ロサンゼルスの食文化を日本に伝えたいと思い、日本に住んだことがあるオーナーを口説いて、日本に誘致したという。
ビーガンやグルテンフリーの料理は6~7品。リピーターが多いのが、「ビーガンランチュロス」というメキシコの家庭料理をアレンジしたもの。揚げた自家製トルティーヤの上に、豆腐、黒豆、アボカド、パクチー、自家製サルサソースなどがのり、豆腐のタンパク質がたっぷりで腹持ちがいいため、男性客にも人気だという。本来は目玉焼きがトッピングされるが、ビーガンフードのため、“抜き”にしている。
フルーツがふんだんに使われた「クランチーフレンチトースト」も看板商品のひとつ。ふわふわのイメージがあるフレンチトーストにコーンフレークのサクサク感を加えた。
「ブルージャムカフェのお料理は、固定概念を覆すような斬新なものが多いんです」
と寺西さんは話す。
食事もサービスも一切、日本人に向けてローカライズせず、本家に忠実だ。店員と客から英語が飛び交う店内の様子は、まるでロサンゼルスにいるかのような気分にさせてくれる。18年1月には、東京・麻布十番に日本で2店舗目をオープンする予定だ。
ここ数年、ロサンゼルスなどでは体に負担をかけない朝食メニューを午後も楽しめる「オールデイ・ブレックファスト」がはやっているという。1日2食にし、ブランチをしっかり食べて夜は少なめに。休日は時間をかけてゆっくりと楽しむ。
「これからもロサンゼルスならではのブランチというライフスタイルを発信していきます」(寺西さん)
(ライター・三橋ゆか里)
※AERA 2018年1月22日号